色あわせ、糸あそび。

Sashiko brings a smile.

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刺し子5作目は、柿の花のミニ花ふきん

 

刺し子には、いったいどれほどの柄があるのでしょう。

伝統文様だけでもかなりの数、ありそうですし、そこから派生したデザインもあるわけです。その上、前回の「あじさい刺し」のように、人気のある有名な文様だけど、作者が存在して著作権もあるという、そんな新しいデザインもどんどん増えているのですね。

まだ4つの花ふきんしか作っていない私は、Instagramなどを見て、刺してみたい文様が増える一方でした。でも、自分の刺すスピードの遅さ、刺し子のために確保できる時間の少なさを考えると、とても追い付かない気がして焦りました。

あれもこれも、刺してみたい文様がたくさんあるのに、時間が足りない……。

刺してみたい文様というのは、「いいな」「好きだな」「面白そうだな」と思ったもの。ただただ、気に入った文様そのものを体験したいということです。大きなふきんがもっと欲しい、というわけではありません。

というわけで。
小さなサイズで、好きな文様をいくつか体験してみるのも悪くないのではないか、と考えた私でした。

刺し子初心者。5作目は、セリアさんのミニ花ふきん「柿の花」です。

 

刺し子の画像_柿の花のミニ花ふきん1

柿の花

 

 

■シンプルだけど可愛い一目刺し、柿の花

ミニ花ふきんというものがあるのを、ネットの情報で知りました。100円ショップのセリアさんを紹介している記事が多かったので、自宅近くのセリア2軒に行った折に探してみたら、1軒に置いてありました。

そこで購入したのが、「柿の花」「花刺し」「十字花刺し」「七宝つなぎ」です。

刺し子の画像_柿の花のミニ花ふきん2

セリアで購入したミニ花ふきん生地

 

以前から気になっていた文様ばかり!どれから刺そうか、嬉しく悩み……。まずは、“初心者にお勧めの一目刺し”と聞いたことのある、柿の花を刺すことにしました。

ちなみに一目刺しとは、一定の間隔で縦、横、斜め、それぞれを同じ方向に順に刺していく刺し子の技法のことだそうです。

柿の花は、一目刺しの中でも斜め方向がなく、縦と横をチクチク刺していくだけのシンプルさ。でも、花のように広がっていくモチーフの繰り返しがリズミカルで、見ていて楽しくなるような、可愛いデザインです。

柿の花も日本の伝統柄のひとつ。「五穀豊穣」の願いが込められていて、「ひとつも無駄がない」「虫による被害を防ぐ」といった意味もあるそうです。


■布の仕立てで、また悩む

さて。まずは布の仕立てですが、悩んだ末、前回同様、最後に表布と裏布を閉じる方法にしようと思いました。

✻前回の記事です↓

tsukikana2.hatenablog.com

 

なぜ悩んだかというと、ミニ花ふきんの生地には、印刷線の外側にあまり余裕がなかったからです。印付けと裁断には前回より気を使いました。

12㎜くらいしか取れない余白。枠外に8㎜、縫い代に4㎜を割り当て、アイロンをかけて仕付けをします。

せ、狭い……。

このときふと、裏布を0.5㎜ほど控えて、最後コの字とじでなくまつり縫いにしてみようか、なんて思いついてしまったものだから、余計にチマチマした作業になりました。

 

※まつり縫いにしたくなったのは、正面から裏布が全く見えなくなった方が美しいんじゃないかな、と思ったのと、コの字よりラクかな、と思ったからです。が、結論から言うと今回限りでやめました。裏を控えたことで、四隅の処理が微妙に難しくなり、そしてまつり縫いも大してラクではなかったからです。
・・・試行錯誤です!


■ビタミンカラーで元気に

実は、これを刺し始める少し前に、新しい糸を入手していました。ひょんなことからメルカリデビューをし、私の不用品をお買い上げいただいた売上金と、入会&出品に伴いゲットできた付与ポイントで、何かを購入しようと、なんとなく刺し子糸を探してみたのです。

刺し子の先輩方が褒めちぎる、有名どころの刺し子糸は、概ねSold Outもしくはとても高額。けれども、可愛い色合いの手染め糸を見つけました。ムラ染めのピンクとクリームイエローとオレンジの3かせセットで888円。糸の太さは20/4で、合計30g。糸の長さは1かせ約92メートル。

これが高いのか安いのか、私にはわかりませんでしたが、可愛い色だなと興味を持ったし、ホビーラホビーレさん以外の糸もなにか試してみたいなあ、という気持ちもあったので、購入することにしたのでした。

届いた糸は、玉巻きに直さなくてもすぐに使える状態になっていました。これはラクです。笑

✻玉巻きについてはこちらで書きました↓

tsukikana2.hatenablog.com

 

さて、この中のオレンジとクリームイエローで、柿の花を刺すことにしました。ちょうど梅雨どきであり、重い空に気分を沈み込ませたくなくて、元気の出るビタミンカラーがいいかな、と思ったのです。

これは正解。オレンジ色で枠線を刺している段階で、気分が上がりました。その後も度々、オレンジジュースが飲みたくなったりね。自分の単純さが可笑しかったです。

糸の所感を少し。
滑りはあまり良くはないかも。このオレンジ色は、思っていたよりもピンクに近い色合いでした。クリームイエローはオレンジに比べて淡く、あまり目立たない感じ。ほんと、刺してみるまではわからないものです。ムラ染めというものを知りませんでしたが、ほんのり色に濃淡があるのですね。可愛いです♡

刺し子の画像_柿の花のミニ花ふきん3

仕付けをし、枠線をオレンジ色で刺したところ

刺し子の画像_柿の花のミニ花ふきん4

今回も枠の外での糸処理

 

どんな風に配色するかは、なんとなくしか決めてなくて、どのラインをオレンジにするか、イエローにするか、すごく悩みましたし、刺し進めながら「どうなっていくんだろ~」とハラハラもしました。

端のラインから順番に刺していくのではなく、まずは中央から。ここは絶対オレンジ。ここはイエロー。と譲れないところから刺していきました。

刺し子の画像_柿の花のミニ花ふきん5

決めてるところから色を入れていく感じで

 

■ミニサイズだからこそ

とにかく小さいミニ花ふきん。「早く次の景色が見たい」という思いが満たされるのも、ミニサイズだからこそ。色と柄の様子を、すぐに確認できるというのは、私としては嬉しいものでした。

セリアさんの柿の花は針目が大きめなのかな、と思いました。ギッシリ感はないです。手の遅い私でもスムーズに早く進むので、気持ちいい♪

というわけで、すぐに完成しました。小さいので、水通しも小さなバットでOKです。

刺し子の画像_柿の花のミニ花ふきん6

印刷線を落とすために30分くらい水につけて

 

短時間で完成できること、すぐに次の場面に移れて、幾何学模様が組み立てられていく様子をスピーディーに楽しめること、そして、仕上がりサイズが約16㎝×15㎝とコンパクトで可愛いこと。

これが、ミニサイズの柿の花を刺してみて、私が感じたメリットです。

刺し子の画像_柿の花のミニ花ふきん7

前回のあじさい刺しとの大きさの比較

 

もっとも、広々とした景色を見るのも好きなので、私には大小どちらも一長一短に感じられます。

そうそう、セリアさんの生地の印刷線は結構濃いブルーです。これがちょっとうるさかった。ホビーラホビーレさんの淡いグレーの方が気持ちよく刺せるなあと感じました。

それから、私は枠線の外の余白が多い方が好みなので、縫い代を含むこの枠外部分を、もう少し広くとってカットしてもらえたらなあ、と思いました。もちろん勝手な願いですけれど。

でも、このスピーディーな経験はとても刺激的でしたので、もう少し、セリアさんのミニ花ふきんで、新しい文様との出合いを楽しみたいと思いましたよ。
次回に続きます♪

 

刺し子の画像_柿の花のミニ花ふきん8

いつかは大きなふきんでも刺してみたい柿の花