色あわせ、糸あそび。

Sashiko brings a smile.

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十字花刺しアレンジ“ビスケット柄”の刺し子トルション

 

今朝、目覚めたときに「ああこの感じ、なんだっけ」とつぶやきました。
少し緊張するような不安になるような、お布団から出るのが怖いような・・・。でも嫌な感じではない。どこか夢の続きみたいな甘さもあるのです。

しばらく起き上がらずにその感覚を味わっていると、それが何なのか、だんだんわかってきました。新学期が始まってしばらくたった頃、寝起きのときに感じた気分。遠い遠い記憶のようです。春の朝の空気が、淡く感じるその匂いが、はるか昔の感覚を呼び覚ましたのでしょう。

無防備なときに意図せずよみがえる、そういう感覚に少し付き合ってみることが増えました。遠い日に刻まれた小さな反応のひとつひとつが、なんだか愛おしく感じます。そういう年齢になったということでしょうか。

私の初孫も今年、小学校に入学しました。遠くに暮らす彼女に、これから素敵なことがたくさん訪れますようにと、願わずにいられません。不安や辛い思いをすることもあるでしょうが、それすら成長の糧として、幸せに健やかに育ってほしいものです。

彼女の入学式の頃に、ちょうど刺し終わったのが、ビスケットみたいな文様の刺し子トルションでした。これは、十字花刺しアレンジのひとつですね。

制作途中から写真を撮っていたので、記録をここに書いてみようと思います。

 

 

刺し子の画像_ビスケット柄1

十字花刺しアレンジ(ビスケット)

 

 

■今回は“可愛い”を目指して

刺し子のトルションについては以前にも書いたのですが、キッチンで手を拭くためのクロスを晒布で作って刺し子を施したものを、私は勝手に「刺し子トルション」と呼ばせてもらっています。トルションとは、フランス語でキッチンクロスのことを言います(*^^*)

✻こちらに刺し子トルションを作ろうと思ったきっかけを書いています↓

tsukikana2.hatenablog.com


何枚も作るつもりでいたのに、あの後作れたのは、まだ今回の1枚だけ。他に制作を急ぐものがあったりで、なかなか思うようにはいかないものですね。

でも、やり始めるとすごく楽しいのです。ここまで刺したらどんな形になるんだろう、どんな風景が広がるのかな、と。刺している間は楽しみな気持ちが常にあり、日常が少し輝く感じ。刺し子はやっぱり素晴らしいなって思います♪


前回のトルションは、渋くてカッコいい文様「菱青海波」を、これまた端正なアトリエKazuさんの段染め糸で刺したので、今回はガラリと趣向を変え、思いっきり“可愛い”を目指しました。

私にしては珍しい、赤一色の刺し子です。ホビーラホビーレさんの刺し子糸、ストロベリーレッド(126)を使い、ビスケット柄と呼ばれている十字花刺しのアレンジを刺そうと思いました。こちら、以前から試してみたかった文様なのです♬*゚


■頑張り過ぎないことが大事

頻繁に洗濯をするアイテムなので、とにかく洗っちゃうのが惜しくないと思えるようにする。それが刺し子トルションを作る上での第一目標です!(私的には)

あまりお金をかけないこと。そして、手間を掛け過ぎないこと。
すごく頑張って苦労して、可愛く思い過ぎるようになっちゃって、じゃぶじゃぶ洗えなくなってしまっては、意味がありませんからね。
(そんな私の花ふきん、いったいどれほどあることか。それはまた別の話・・・)

5ミリ方眼線を晒に引く・・・のは、ちょっと大変。だから、1センチ方眼にしました。笑
糸も、廉価なものでいいと思うのです。あと、余り糸を消費する、みたいな使い方もgood!
気分がラクになって「実用」への思い切りがしやすくなりますね。今回の赤い糸は、まさにそれです。

初めての文様を試してみる。というスタンスもいいですね!
練習なんだ、試作なんだ、と思えば失敗も恐れなくなるし、失敗しても凹みません。多少の不揃いな目も笑い飛ばせます。笑

 

刺し子の画像_ビスケット柄2

晒に1センチ方眼を引き、周囲をざっくりと刺す

 

■赤い糸に元気をもらう

ただ、あの・・・1センチ方眼なのですが、心の目で5ミリ方眼に刺す感じで進めました。
すみません!

この辺にまだ、私の覚悟不足が感じられますね。以前から「可愛いなあ」と思っていたビスケット柄、大きく刺したら大味になってしまうかも、と、刺す段になって思ってしまったのです。でもそこで5ミリ方眼になるよう線を書き加えないところが、なんとも意地っ張りな私です。笑


さて。
まずは横線を刺していきます。案内線がない場所でも、上下左右の線を頼りになんとかなるな、という印象でした。

 

刺し子の画像_ビスケット柄3

横線を刺していく

 

今回の糸始末はどうしようかな、返し縫いにしようかな、と迷ったのですが、結局玉どめすることに。裏で玉どめを作り、それを布の間に引っ張りこんで見えなくする、という方法です。

 

刺し子の画像_ビスケット柄4

裏で玉どめし、際に針を入れる

刺し子の画像_ビスケット柄5

少し離れたところに糸を出し、引っ張り加減にして際をカット

 

横線が終わったら、縦線を刺していきます。
赤いバッテンが並んでくると本当に可愛くて。もうこれだけで終わりにしようかと思ったくらいです。笑

 

刺し子の画像_ビスケット柄6

縦線を刺していく

 

赤い糸って不思議ですね。見ていると元気が出てきます。自分の中の「少女」の部分がウキウキしているのがわかります。

 

刺し子の画像_ビスケット柄7

十字模様だけでも可愛い

 

続いて斜めの線へ。行って帰って、の長さで糸を用意すると、布端で玉どめして終われて気持ちいいです(*^^*)

 

刺し子の画像_ビスケット柄8

斜めライン。布端から始めて布端で終わる

 

この斜めラインを1列飛ばしで刺していけば、十字花刺しになりますね。今回はこれを3列飛ばしにして、ビスケットの模様みたいにします。

裏側にできる模様も、とても可愛いのです♡

 

刺し子の画像_ビスケット柄9

ビスケット柄完成。右側は裏側

 

■もう片方は大きなビスケットに

私はトルション全面に刺し子をするのではなく、両端10センチほどに刺すことにしています。なので、もう片方も同じように刺していくつもりでした。

でも、ふと思ってしまったのです。
もう少し大きいビスケットにしても、いいんじゃない?と。笑

 

刺し子の画像_ビスケット柄10

十字を刺し終え、斜めラインに入ったところ

 

それで、3列飛ばしを、4列飛ばしにしてみました。中に入るバッテンを、9個から16個にしたわけです。

 

刺し子の画像_ビスケット柄11

4列飛ばしで次の斜めラインを刺す

 

そもそも、細かく刺す目的はないアイテムです。十字だけでもいいじゃん、なんて思ってしまうくらい、すでに「可愛い」も達成されています。そして、当然刺す量が減るので、時間も短くて済むのです。あとは、大きさ違いが並んだときに、どんな感じになるか、だけ。

面白いもので、「どうなるかな?」が増えると俄然、スピードアップします!

 

刺し子の画像_ビスケット柄12

山を描くように斜めラインを刺す

 

できました。私的にはこれは「アリ」。特に違和感はないと思いました。
大きさ違いも楽しい♪兄弟みたい。同じ色でまとまりもあるし。

 

刺し子の画像_ビスケット柄13

刺し終わり。右側は水通しの様子

 

水通しをして半乾きでアイロンをかけ、完成です♬

 

刺し子の画像_ビスケット柄14

ビスケット柄の完成

 

刺し子の画像_ビスケット柄15

こちらは裏面

 

刺し子の画像_ビスケット柄16

二つ折りにして掛けるとこんな感じ

 

とても楽しい刺し子タイムでした。小さな実験ができて、より満足感があります(*^^*)
このビスケットの大きさ、さらに大きくしたらどんな感じになるのかな。逆にバッテンを4つにして小さくしたものも試してみようかな。そんなことも考えながら刺していました。

消耗品、と割り切ってはいるものの、作るならやっぱり素敵にしたいし、完成すればやっぱり汚したり洗濯したりすることに抵抗は感じてしまいます。まだまだ修業が足りない私、しばらくはジレンマと付き合わなくてはならないでしょう。

でも、試してみたい文様に気軽にチャレンジできる、という点では、私の中ではピカイチのアイテムです。

地味ではあるけれど、私の新学期も始まりました。やってみたいこと、いろいろあります。刺し子トルションも、時間を見つけてこれからも作っていこうと思います🌸

 

 

刺し子の画像_ビスケット柄17

やっと刺せて嬉しいビスケット柄

 

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花格子アレンジーリネンの丸巾着

 

春の嵐が去って、今日はうららかな陽気です。桜の開花まではまだ少しありそうですが、三寒四温の今の季節ならではの趣きを楽しみたいものですね。

春を待つ気分だった1月の終わりに購入した、リネンとコットンの生地があります。優しい色合いがとても気に入って、これで何か作ろう!と思って買ったのです。

いろいろあって、なかなか手が付けられずにいた布たち。それでも頭の中では、こんな感じがいいかな、あんなものも作れたらいいな、と妄想が渦巻いていて・・・。

そしてようやく、その中のひとつを形にすることができました。とても小さな作品ですが、春を待つ気分が表現できたかな、と思えて嬉しいです。

今回の記録は、花格子アレンジをあしらった、リネンの小さな丸巾着です。

 

 

刺し子の画像_花格子アレンジ1

花格子アレンジ

 

■春を待つような色味の布たち

生地を買ったお店は、東京散歩をしたときに立ち寄った「CHECK&STRIPE」吉祥寺店。お目当てのひとつだったので、とても楽しいお買い物でした♡

 

✻その時のことをこちらに書いています。よろしければ↓

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カーテンや服といった大きなものを作る予定はなかったので、カットクロスを数種類購入。ボタン付け糸もとても綺麗な色が目に飛び込んできたので、(使う予定もないのに)こちらも。可愛いポストカードやおまけレシピ、三日月の小さなアップリケもプレゼントしてもらってご機嫌です♡

綺麗にパッケージしていただいたので、家に帰ってからも袋をあけず、そのまま見える所に置いていた私。楽しい思い出も重なって、崩すのがちょっともったいなかったのですね。ようやく開封したときに、写真を撮りました。笑

 

刺し子の画像_花格子アレンジ2

さあ、何を作ろう♬

 

購入したラベンダー色とライトブルーのリネン、そして同系色の細かなギンガムチェックとストライプのコットンを使って、刺し子を施した巾着袋を作ることにしましたよ。

大きさや形、紐通しを別布で付けるかどうか、紐通しの位置など、いろいろ悩みました。もちろん、刺し子の文様をどうするかも、何度も何度も考え直し、楽しく迷いました。

そして、決めました。なんとなくテーマが「春待ち気分」になっていたので、お花の模様がいいな、と。まずは「花格子アレンジ」を。やわらかなラベンダー色のリネンを手に取りました。

 

■布を整えて「花格子アレンジ」を刺す

布の下準備は前回の記事にも書いたように、水通ししてアイロンで地目を直し、糸を1本抜いて縦横をしっかり垂直に整えます。

 

✻前回の記事です↓

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リネンは縮み率が高いので、しっかり水通しした方が良いですね。私は4時間くらい、水に浸します。ちなみにコットンは1時間くらい。

布の用意ができたら型紙を置いて、表面(裏表に差がないときは状態の良い方を表に)に写し、刺し子をする位置に方眼線を引きます。今回は1cm方眼にしました。

刺し縮みすることも多いので、刺し子が終わってから改めて裏に型紙を当てて線を引きます。なので、この下書きは後で消すことになります。水、あるいは熱で消すことのできるペンを使いましょう。

 

刺し子の画像_花格子アレンジ3

布に方眼線を引く

 

方眼線が引けたら、それを案内に刺し子をしていきます。格子模様に小花を組み合わせた花格子。少しアレンジを加えたものを刺しました。

花格子や花刺しは、同じ名前でも全然違う文様であったりします。なので、私が刺そうと思った花格子アレンジもきっと、違う呼び方があることでしょう。刺し子の面白さのひとつだと思っています(*^^*)

 

刺し子の画像_花格子アレンジ4

横、縦、と刺していく

 

次は斜め方向。今回の糸は、OOE花糸のオフホワイト(色番号2)を使いました。ほんのりクリーミーな白が、ラベンダー色に映えると思います。

 

刺し子の画像_花格子アレンジ5

斜め方向を刺す

 

■巾着袋の制作

刺し子が終わったら、下書き線を消します。私は水で消えるペンを使ったので、しっかり濡らして線を落としました。

 

刺し子の画像_花格子アレンジ6

刺し子が完了。右側は線を消したところ

 

アイロンで布を整えたら、表面の刺し子がずれないように位置を合わせて型紙を置きます。そして、縫い代1cm分をとって印を付け、布をカットします。

 

刺し子の画像_花格子アレンジ7

表面に縫い代線を書きカット

 

その後、表にして、上から1cmのところに消せるペンで印付けをし、その線を案内に型紙を置いて、全部の印付けを終えます。

 

刺し子の画像_花格子アレンジ8

布の1cm内側に印付け

 

続いて、内袋となる裏布を用意します。同じように縫い代1cmを付けて、布をカット。4枚の布が用意できました。表布と裏布を1枚ずつ、中表に合わせて口部分を縫っていきます。

 

刺し子の画像_花格子アレンジ9

表布と裏布を口部分で縫う

 

縫い代は表布側に倒します。私はコロコロオープナーで倒してからアイロンをかけました。

このコロコロオープナーは、買うときに「必要かな?」と迷ったのですが、あると本当に便利で、買って正解でした。アイロン前の準備をするにも、指先でこすると布が伸びがちですが、これはローラーなので伸びにくいのです。そして、なんならアイロン代わりにも。縫い代を割ったりするだけのためにアイロン出して熱くして…って、負担だったりすること、ありますもんね😅

 

 


クロバー(Clover) パッチワーク道具 コロコロオープナー 57-655

 


さて、2枚の布を、中表に合わせて縫っていきます。
表布となるリネンの方には、紐通し部分(今回は1.5cm)に、裏布となるコットンには、返し口部分(今回は5cm)に印を付け、この部分を除いて一周、縫っていきます。

 

刺し子の画像_花格子アレンジ10

縫わない部分は3か所ある

 

縫い終わったら、線を消し、カーブした部分の縫い代に数か所、縫い線の2ミリほど近くまで切り込みを入れます。表布は刺し子の糸を切らないように、1枚ずつ気をつけてハサミを入れます。

 

刺し子の画像_花格子アレンジ11

印の線を消して、カーブ部分に切り込みを入れる

 

縫い代を割って、返し口から表に返します。

 

刺し子の画像_花格子アレンジ12

丁寧に表に返す

 

一度アイロンで綺麗に整え、返し口をコの字とじします。

 

刺し子の画像_花格子アレンジ13

アイロンをかけてコの字とじ

 

表のリネンに、紐通し部分のラインを2本、水や熱で消せるペンで書いておきます。この後、裏布を表布の中におさめ、上部に少し裏布が見えるように仕付けを。

 

刺し子の画像_花格子アレンジ14

2本のラインを書いて裏布をおさめ、仕付けを

 

表から、リネンの際に端ミシン(コバステッチ)、2本のラインにもステッチをかけ(手縫いでも大丈夫です)、ラインを消したら本体の完成です。

小さな筒状のものにミシンをかけるのは無理かな?と思いましたが、裏返して内側(つまり表面)を中から縫うようにしたら、なんとかできました。ミシン、上手になりたいです・・・

 

刺し子の画像_花格子アレンジ15

ミシンでステッチ(写真のものは色違いです)

 

紐を通せば出来上がり。今回は幅12cmの袋に対して、45cm長さの紐を2本使いました。ちょうちょ結びにしたかったので、ちょっと長め。長さはお好みで良いと思います。

 

刺し子の画像_花格子アレンジ16

花格子アレンジの丸巾着、完成です♪

 

■3種の春色巾着に

ラベンダー色の丸巾着を作った後、ライトブルーと白のリネンでも作りましたよ。

ライトブルーには、ホワイトの花糸(色番号10)で「花つなぎ」(デザイン:いちきゆきこさん)を、ホワイトリネンには、グリーン2種の花糸(色番号823・824)で「四つ葉とクロス」(デザイン:りり* 𝙻𝚒𝚕𝚒 さん)を。

内袋となる裏布には、ブルーのストライプ、グリーンのチェックのコットンを、それぞれ合わせました。この柄が、口からちょっとのぞくのがチャームポイントだと思っています(*^^*)

 

刺し子の画像_花格子アレンジ17

3色のリネンにそれぞれ似合う裏布をつけて

 

リネンに刺し子をして小物づくりをするのは、やはりとても楽しいです。
刺し子をしているときのクシュっとした風合いも好きだし、アイロンをかけてピシッとしたときもカッコいいなあと惚れ惚れするのですよね。爽やかな手触り、やわらかい光沢も素敵♡

残りのリネンで、また何かを作ろうと思います。ただ、やることがたまってしまっていて、春の間には無理かも?😅

それなのにそれなのに、作りたい気持ちは募るばかりで、実はまた新たに布を注文してしまいました。糸や布のただのコレクターになってしまわないよう、気をつけなくては!笑

 

 

刺し子の画像_花格子アレンジ18

3つの刺し子の丸巾着

 


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月あかりのまちー刺し子で描く心象風景

 

刺し子の世界を覗いてみて、その楽しさや奥深さにすっかり魅了された私ですが、その中でも面白いなあと、特に感じているのが、一目刺しです。

縦、横、斜め。決まった法則に沿って刺していくと、次々と表情が変わってくるのが本当に楽しく心躍ります。苦手な方眼線引きも、目的のためなら頑張れるようになりました。笑

さて。
去年の夏の終わり頃、コースターを試作したときのことです。

六文銭刺し(銭形刺し)アレンジを刺していました。並べるように四角を刺してから、斜め線を足して六文銭の形にしていくのですが、途中、残った四角がビルの窓のように見えてきました。その印象から、ふと、ある景色が浮かんだのです。

その後ずっと心に残っているその風景を、今回、形にしてみようと思いました。絵を描くように刺し子してみるのも、とても楽しそうですし(*^^*)

 

 

刺し子の画像_六文銭刺しアレンジ1

月あかりのまち

 

■図案描きと布の準備

まずは、ノートのデッサンをもとに図案描きです。ネットで4ミリ方眼をダウンロードし、2枚印刷して1枚は図案描きに、もう1枚は厚紙に貼ってカットし、型紙を作りました。

 

✻ダウンロードはこちらからさせていただきました↓

houganshi.net

 

刺し子の画像_六文銭刺しアレンジ2

図案描きと型紙

 

普段は、5ミリ方眼の工作紙をそのままカットして型紙にすることが多いのですが、今回、細い手縫い糸を使って刺し子をするため少し密な方が望ましく、4ミリ方眼線が欲しかったのです。


今回の刺し子は、白いリネンをキャンバスにします。
リネンは水通ししてアイロンをかけ、糸を1本抜いてその抜き跡を目印にハサミでカット。縦も横も、必要なサイズに合わせて糸抜きして裁断。もう一度アイロンをかけます。

糸を抜くときは、目打ちなどで数センチ引き出した後、布に寄った皺を少しづつ向こう岸までずらしていく、という感じでゆっくり行うと、上手くいくようです。
ちょっと面倒ですが、こうすることで、布をまっすぐ整えることができます。

 

刺し子の画像_六文銭刺しアレンジ3

糸を抜いてハサミで裁断

 

4ミリ方眼の型紙を布に置き、ずれないようにマステでとめて、縦方向に印付け。マステの位置を変えて、横方向に印付け。この印をつなげて、方眼線を布に引きます。

 

刺し子の画像_六文銭刺しアレンジ4

ずれないようにして点を打つ

 

やっぱり、ここが一番緊張するし疲れます。笑
でも、ここさえ終われば、後は楽しい刺し子タイムが待っているのです♬

 

刺し子の画像_六文銭刺しアレンジ5

点をつなげて方眼線を引く

 

今回の図案には、木と、満月、玉ボケのサークルも入りますので、こちらも布に描き加えました。玉ボケのように小さな円をたくさん描くときには、テンプレート定規を使うと便利。100円ショップで手に入りますね♪

 

刺し子の画像_六文銭刺しアレンジ6

下描きができました

 

下描きには、熱を加えると消えるフリクションペンを使いました。飾ることを想定しているからですが、もしも食卓に置くものでしたら、水で消える手芸用のペンの方が良いかもしれません。


■刺し子でお絵描き

図案を見ながら、糸を刺していきます。ブルーの四角が窓になり、その外の六文銭刺しアレンジが、夜空に見えたらいいのですが・・・

 

刺し子の画像_六文銭刺しアレンジ7

横線と縦線で四角模様を刺す

刺し子の画像_六文銭刺しアレンジ8

六文銭刺しの×に+を加えてアレンジ模様に

 

次は、月です。こちらは、十字花刺しアレンジにしました。
輝くような模様がピッタリな気がして:*.゚・

 

刺し子の画像_六文銭刺しアレンジ9

月は十字花刺しアレンジで

 

木や玉ボケも刺していきます。ストレートステッチやフライステッチ、バックステッチ、ランニングステッチを使いました。

 

刺し子の画像_六文銭刺しアレンジ10

残りの図案も刺す

 

今回の糸は全て、ダルマ家庭糸の細口。色がとても可愛くて、是非使ってみたかった糸たちです。糸色に名前が付いていました。

  29 青藤 (夜空と窓)
  16 ひよこ (満月)
  36 白ねず (木)
  23 はっか (玉ボケ)

か、かわいすぎる・・・
ひよことか、はっかとか♡

 

刺し子の画像_六文銭刺しアレンジ11

「月あかりのまち」完成です

 

■きっとあの歌を聴いたから

ずっとずっと昔、ある流行歌を聴いて、胸に残ったフレーズがありました。

 ねえ私 はじめて気付いた
 それぞれの窓に 愛があるのね
 きっと私と あなたのように
 心を支えあってる

それを初めて耳にしたとき、なぜか心が震え、涙がこみあげてきたのを覚えています。

「ビューティフル・ミー」。
大橋純子さんが歌っていました。1979年。私はまだ少女でした。

昨日まで、冷たく感じられて嫌いだった街。でも、愛する人と結ばれ突然あたたかく輝いて見えるようになった、今では知らない人さえとても愛おしい、と。ずっと自分を美しいと思えなかった人が、愛を見つけて変わり、生まれてきて良かった、人生が今はじまるのね・・・と。そういったストーリーを歌い上げている楽曲でした。

そんな大人の愛など知る由もない少女の私が、あんなに胸を打たれたのは、大橋さんの歌唱の素晴らしさに圧倒されたことが大きいでしょう。でも、そのとき心に浮かんだ景色は、しっかり胸に刻まれたようです。それは、夜の団地やマンション街を歩くとき、何度もあの歌を重ねて見上げてしまうほどでした。

そして、去年の秋。夫と散歩した帰り道、夕刻の灯りのともり始めたマンションを見上げながら、この歌のことを思い出して彼に聞いてみました。こういう歌、知ってる?と。

その翌日、大橋純子さんの訃報を聞いたのでした。
特にファンだったというわけではありません。でも、「ミュージックフェア」などTVの歌番組で彼女の歌声が聞こえれば、必ず釘付けになっていました。あの歌声が好きでした。

思い出して、懐かしくて、とても寂しく悲しいのに、感謝もしていて。
あの晩、複雑な気持ちでご冥福をお祈りしました。

コースターの刺し子で「窓」をイメージしたことがきっかけで、作ろうと思った今回の作品。でも実は、もっともっとさかのぼって、あの歌を聴いたことで生まれたようにも思えるのです。

昭和の、歌謡曲が元気だった頃。郷愁と愛への憧れ。人の優しさ。
「月あかりのまち」を制作中、さまざまな思いが胸をよぎりました。

 

 

それぞれの窓に愛が・・・




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アーガイル柄のミニバッグ

 

スミレ色の持ち手が可愛いな♡
目に飛び込んできた写真は、「COSMO×AYUFISH int.刺し子キット ワンハンドルのミニバック -Argyle-」というお品物でした。

AYUFISH int.さんの提案する『刺し子によるテキスタイルデザイン』に興味があったので、何かひとつ作ってみたいと思い、探していて見つけたものです。

既に、アーガイル柄の図案がプリント済み!
しかも、ミニバッグに仕立て済み!!
刺し子糸も針もセットになっていて、作り方説明書を見ながらすぐに刺し子に取り掛かれるし、刺し子が終われば作品ができてしまうという、とても嬉しいお品物でございます。笑

実は、仕立て済みのバッグに刺し子をするって、大変なのでは?とかねてから疑問を持っており、そのことを確かめてみたい気持ちもありました。

今回は、とても簡単ながら興味深い、刺し子キットで作るアーガイル柄ミニバッグの制作記録です。

 

 

刺し子の画像_アーガイル1

アーガイル

 

■手軽に始められるキット

自分でデザインして作品を仕上げていく喜び。嬉しいものですよね。でもときには、キットで気軽に作り始めてみたくなる…こともあるのです。

見つけたその作品が、糸色を含めてとても好みだったり、下準備を飛ばしてとにかくすぐに刺し始めたい気分だったり、どんな風に作っていくのか経験してみたかったり。そんなときは、キットを販売してくれていて本当にありがとう!と言いたくなります♡

注文した後、届くのがとても楽しみでした。包みを開くワクワク感。実物の糸や布に触れられる喜び。早く始めたいとはやる気持ちを抑えて、内容を確認します。

 

刺し子の画像_アーガイル2

届いたキットをまず愛でる

 

やっぱり、スミレ色の持ち手がとてもキュートです✨
アーガイル柄を刺し子の図案にしてしまう発想も、すごく楽しいし参考になりますね。

今回のキットは、ルシアン/コスモの“hidamari”シリーズ。こちらの刺し子糸とは「初めまして」でした。入っていた3色の糸は、とにかく名前が可愛くて、笑みがこぼれました。

黄は早摘みレモン。緑はねこじゃらし。紫はラベンダーの花束。
それぞれ1m×3本、入っていました。

 

■さくさく、スピーディー!

さて、早速刺し始めます。
説明書に従って、まずは黄色から。このキットでは、刺し始めは玉結び、刺し終わりは玉どめをすると書かれていたので、従いました。バッグだからこれで良いのでしょうが、玉結び、玉どめの糸処理は、実にラクですね~笑

 

刺し子の画像_アーガイル3

玉結びで始め、刺していく

 

仕立てが済んでいる小さなバッグなので、やりにくさを心配していたのですが、シンプルな図案ゆえでしょう、そんなに苦労はしませんでした。玉どめするときは、バッグを裏返してしまえば大丈夫。下の方を刺すときも、底の折り目を伸ばして持てば問題なし、でした♬

 

刺し子の画像_アーガイル4

裏返して玉どめ。下の方は底を平たくして

 

刺し子の画像_アーガイル5

黄色部分の出来上がり

 

同じ要領で、緑も刺していきます。
早い早い、さくさく。嬉しくなるくらいスピーディーです!笑

 

刺し子の画像_アーガイル6

緑色部分もできました

 

最後に紫色。刺し順が丁寧に示されていて、安心感があります。そして、このラベンダー色、とても綺麗です♡

 

刺し子の画像_アーガイル7

ラベンダー色で斜めに刺していく

 

刺し子の画像_アーガイル8

短時間で完成。右側は裏

 

6本どりの太糸なので、大きな針目、シンプルなデザインでもしっかり糸色を楽しめますね。
糸は3本づつ入っていましたが、それぞれ2本で済みました。

図案線を消すのが、実は一番手間取ったかもしれません。霧吹きで水をかけて綿棒で押さえたのですが、ちょっと消えにくかったです。少し湿らせて一晩置いたら、消えていました。

その後、やっぱりアイロンはかけたくなりますね。刺し子部分にはあて布をして、優しく布のしわを伸ばしました。

アーガイル柄のミニバッグ、できました(*^^*)

 

刺し子の画像_アーガイル9

完成です

 

内袋がないのが、実はちょっと気になるところではあります。白い布で作って裏にまつり付けてもいいですね。何を入れるかにもよりますが。

ワンハンドルのこういうバッグは、多分これまで持ったことがありません。腕にかけやすい感じですね。近所のお散歩に連れて行こうかな。

ドライフラワーを入れてドアノブにかけても良さそう。どんな風に使おうか、楽しみです。

 

刺し子の画像_アーガイル10

いろいろな場所に掛けてみる

 

■自作デザインの参考にしたくなる

このアーガイル柄もすっきりしていて好きなデザインです。配色も爽やかで綺麗ですよね。

そしてやっぱり、持ち手が可愛い♡この作品の一番のチャームポイントだと、私には思えるのです。最初にそこに惚れ込んだわけですから、当たり前と言えば当たり前ですけど。

このスミレ色の可愛らしさはきっと、この幅と長さだから引き立つのでしょうね。自分で作るときに、こういう設計を思い付けたかな?と考えると、ちょっと疑問です。

じっくり作品を味わうことができ、参考になる気づきももらえて、やっぱりキットって素敵だな、と思いました。きっとまた、何か買っちゃうことでしょう(*^^*)

 

✻今回はこちらのストアから購入しました↓

ayufishint.stores.jp

 

✻アマゾンでも買えるのですね!↓


ルシアン (LECIEN) 刺しゅうキット 『刺し子キット AYUFISH ミニバック アーガイル柄』 cosmo (コスモ) 縦22.5×横22.5cm 562205

 

 

 

刺し子の画像_アーガイル11

刺し子で描くアーガイル柄も可愛い

 

 

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菱青海波の刺し子トルション

 

今年初の投稿です。
ああ、すっかり間が空いてしまいましたね。

いろいろと制作はしているのですが、刺し子作品としてここに載せるようなものがなくて、あれあれ?と思っているうちに年が明けてしまったのでした。

習作というか、試作というか、思い付いたことを試しにやってみる、という形では、刺し子はずっと続けています。今回はそんな中からひとつ、気に入ったものをご紹介したいと思います。

菱青海波(ひしせいかいは)文様を施した、刺し子のトルションです。

 

 

刺し子の画像_菱青海波1

菱青海波

 

■トルションって?

お台所仕事では、よく手を洗いますよね。洗った手を拭くとき、タオルで拭くという方が多いことと思います。

私も長くフェイスタオルを使っていましたが、数年前、イケアのキッチンクロスに替えました。タオルは吸水性の良さが魅力ですが、乾きが遅いのがちょっと不満だったのです。

キッチンクロスってどうなんだろう、と試してみました。お洒落な雑貨店などではなかなかお高いアイテムですが、イケアではまあまあお手頃なお値段。

 


IKEA/イケア MARIATHERES/マーリアテレス:キッチンクロス50x70 cm 2枚セット グレー/ベージュ(504.795.84)

 

このキッチンクロス、綿麻素材で乾きが早く、シンプルなデザインも気に入っていたのですが、幅が50cmと少し広くて、我が家のタオル掛けには縦三つ折りにしてから掛ける必要があり、それが少し残念でした。

大きいのは、そもそも大皿を拭けるサイズだからですね。キッチンクロスは、フランス語でトルション(torchon)と言うそうです。お皿を拭いたり、バゲットを置いたり、手も拭いたり。ループ付きのものが多く、その辺のフックに引っ掛けておけます。そうするとインテリアみたいで目に付きやすいから、色柄にこだわりたくなると。そういうものらしいです。

便利にお洒落に使えるトルション。私はこれを、使わずしまい込んでいた晒の「腹帯」で作ってみようと思いました。晒の幅は34cm弱。この幅なら我が家のタオル掛けに二つ折りで掛けられます。もちろん長さは、好きなようにできるのです♬

何はともあれ、やってみよう!ということで、トルションらしい色柄のこだわりは刺し子で。ちょっと試してみたかった一目刺しの文様、「段つなぎ」と「互い違い刺し」を、太糸を使って大きな針目で刺してみたら、びっくりするくらい早く完成しました。

 

刺し子の画像_菱青海波2

まずは一目刺し2種でお試し

 

1cm方眼を引くのはラクでしたし、長さ130cmでカットした晒を半分に折り、1辺を縫うだけの簡単仕立て。布全面に刺し子を施すのでなく、両端10cmほどに入れたので、刺す時間も短く済みました。

そして実際に使ってみたら、あら素敵!
肌触りが良いのです。ふわふわなのです。手を拭くと、柔らかくて気持ちいいんですよね♡そうか、赤ちゃんのオムツも作る布ですものね。

これ、もっと作りたい。そう思いました。

すぐできるから、いろいろな文様をざっくりと試すのにもピッタリです。また、刺し子は可愛いだけでなく、布の補強にもなります。

もちろん吸水性も良いし乾きも早い、そして使い心地が優しいから、手を拭くのにもピッタリ。改めて、晒という布の素晴らしさを実感しました。

その上、材料費もほとんどかからない(手持ちの晒があるうちは布代ゼロ)。じゃぶじゃぶ洗っても惜しくない。素晴らしい!

で、こういうクロスのことを、何と呼んだら良いのか考えました。
花ふきんとは違うし、刺し子の手ぬぐい?うーん、それもちょっと違うかな?もういっそ、刺し子トルションと呼んでしまおうかな。なんとなく可愛いし♬

そんなわけで、これ、刺し子トルションと呼ばせていただきますね。笑


■等角図を使って菱青海波に挑戦

1cm方眼を晒に引いて作った2枚の刺し子トルション。とても簡単でした。次は何を刺そうかと考えたとき、もう少しだけチャレンジをしてみたくなった私です。

とはいえ、あまり細かい文様だと時間がかかり、出来上がってもその労力を思ってじゃぶじゃぶ洗えなくなりそう。笑

そこで、ネットで10ミリ等角図をダウンロードして、ざっくりした菱青海波を刺してみることにしました。一度、トライしてみたかった文様なのです。

 

✻ダウンロードはこちらからさせていただきました↓

houganshi.net

 

私は厚紙に貼って作りました。丈夫になり、この後も何度も使えますからね(*^^*)

 

刺し子の画像_菱青海波3

印刷した等角図を使って型紙を作る

 

戌の日に神社でいただいた腹帯は、30年くらい前のものですが、未使用で綺麗です。これを私の欲しい長さ、130cmでカット。ひとつの腹帯から3枚取れました。

 

刺し子の画像_菱青海波4

腹帯を好きな長さでカットする

 

長辺を半分に折り、縫い代1cmで短辺を縫います。もちろん手縫いでも。これで長さ64cmのトルションができます。ワになった短辺とミミのある長辺は縫いません。

 

刺し子の画像_菱青海波5

水で消えるペンで印を付けて1辺を縫う

 

縫い代を少し短く切りそろえてから布を裏返し、指アイロンで綺麗に抑えます。そして、型紙を布の間に入れて、図案を写し取ります。

 

刺し子の画像_菱青海波6

白い晒布は透けるので写しやすい

 

■ざっくり刺しても端正な印象の菱青海波

糸は、アトリエKazuさんの段染め。10/6の太糸で、ブルー、グレー、ベージュのカッコいいグラデーションです。以前、「流水」でも使いました。私、水を表現するときに使いたくなるのかも?

 

✻「流水の花ふきん」の記事です↓

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仕上がりサイズの約1cm内側を、外枠線として並縫いした後、高さ10cmほどの文様部分を刺していきます。まずは天辺。そして長い直線の菱型部分を全て刺します。

 

刺し子の画像_菱青海波7

刺し子の天辺を刺し、続けて菱型部分を

 

糸始末はいろいろな方法がありますが、洗うことの多いアイテムなので、私は折り返して裏布だけすくうように3目重ねた後、最後の1目を返し縫いすることで、ほどけにくくしてみました。
写真、わかりにくいかもですが・・・

 

刺し子の画像_菱青海波8

縫い終わりの糸端の始末(裏面です)

 

また、縫い始めも、1目返し縫いしてから3目重ねて(ここまで裏布だけをすくって)、刺し始めの位置から表に針を出すようにしてみました。

 

刺し子の画像_菱青海波9

縫い始めもほどけにくいように返し縫いから

 

行き止まったら折り返すようにジグザグに縫い進め、長い直線の菱型部分を刺し終えます。次に、菱型の中の3つの山を刺していきます。

 

刺し子の画像_菱青海波10

段を変えるときは布と布の間を渡す

刺し子の画像_菱青海波11

ひとつの菱型の中を仕上げていく

刺し子の画像_菱青海波12

次の菱型へ。右側は裏面

刺し子の画像_菱青海13

長く渡すときは、裏に出ないように注意

刺し子の画像_菱青海波14

残り糸が短くなったら菱型の線に重ねて最後を返し縫い

刺し子の画像_菱青海波15

文様の端部分は先に適宜埋めておいても

 

これを繰り返し、文様を完成させます。糸端は、水通しとアイロンの後にキワでカットするので、2~3cm残したままにしておきます。

 

刺し子の画像_菱青海波16

文様の完成。右側は裏面

 

同じように、反対側にも刺し子をし、仕上げに入ります。

 

刺し子の画像_菱青海波17

水通しをして図案線を消し、半乾きでアイロン。糸端をカット

 

あまり神経質にならずに、ざっくりと気軽に刺した「菱青海波」ですが、その意匠と段染め糸の端正な配色のおかげもあり、凛々しい感じに仕上がりました。

 

刺し子の画像_菱青海波18

菱青海波、完成です

刺し子の画像_菱青海波19

こちらは裏面

 

■もっともっと作りたいアイテム

晒で作る刺し子のトルションは、多分、これからもどんどん作ると思います。そのために、晒を買い足すことでしょう。

肌ざわりと吸湿性、速乾性だけで考えるなら、晒を2枚重ねるだけでも良いのでしょうが、刺し子をしていくと、だんだん布地がしっかりしてくるのがわかります。補強されて、丈夫になり、みるみる頼もしくなってきます。

そして、何といっても可愛い。好きな色の糸で好きな文様を刺すのですから、愛着が湧いてきます。これは、どんなに素敵なプリント生地でも真似ができないことですよね。

全面に刺し子をしなかったのにも、私なりの「わけ」があります。我が家のタオル掛けは腰より下の位置にあり、手を拭くときは、布の端よりも二つ折りにした上部のあたりを使うことが多いのです。可愛い刺し子を、なるべく汚したくないと、そんな気持ちが働きました。

まあ、刺し子部分が少ないことで短時間で刺せるから、という理由ももちろんありますけどね。それにやっぱり、こういうデザインが好きなんですね。あともうひとつ、両端が刺し子で少し重くなることにより、物理的に安定感が生まれ、おさまりが良い気がします(*^^*)

 

刺し子の画像_菱青海波20

二つ折りにして掛けるとこんな感じ

 

菱青海波も古典柄。吉祥文様のひとつですね。どんな意味があるのでしょう?

いろいろな説がありますが、無限に広がる穏やかな波に永遠の幸せや平穏な暮らしを願う心を重ねた「青海波」と、生命力の強い植物「菱」を組み合わせて無病息災や子孫繁栄の祈りも込めるという、ダブルで縁起の良い文様のようです。

私は単純に、カッコいい幾何学模様だなあと憧れ、素敵な形を刺してみたかっただけなのですが、意味を知るとますます好きになってしまいますね。

今回は太い刺し子糸でぷっくりした表情になりましたが、細い糸でスッキリ刺してもきっと素敵なのだろうと思います。いつかまた、新しい表情を楽しみながら刺してみたい、そんな文様のひとつになりました♡

 

 

刺し子の画像_菱青海波21

違うタイプの糸でも試したい菱青海波




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網代の花ふきん

 

過ごしやすい季節になりましたね。秋晴れの日は、外歩きも楽しくて、ついつい歩きすぎてしまいます。秋の夜長は針仕事にもぴったりなのですが、眠くって・・・笑

針仕事。
この夏から秋にかけて、私の針仕事は小物づくりが中心でした。それからフランス刺しゅうも。でも、刺せるばかりの状態にしておきながら、ずっと手つかずの花ふきんの存在があり、それがいつも気になっていました。

花ふきんを刺すのは大好きなので、早く手に取りたかったのですが、諸般の事情で2か月くらい放置してしまったのです。その子は袖机の上に置いてありました。そばを通るたびに「ねぇまだ?」と聞かれてる気がしていたんですよね。今、ちょっと安堵しています。

仕上げのアイロンをかけながら「お待たせ。やっと完成だよ」と声をかけた相手は・・・
ホビーラホビーレさんの「網代(あじろ)」352です。

 

 

刺し子の画像_網代の花ふきん1

網代

 

■刺し順を知りビックリ

今回も、糸端は枠線の外で処理したいので、周囲を閉じるのは最後にします。表布の縫い代を先に折り込んでおいて、2枚の布を仕付け糸でとめてから、表布に合わせて裏布の縫い代を(指アイロンで)折り込むと、幅がきれいに揃います。

 

刺し子の画像_網代の花ふきん2

裏布の縫い代は表布に揃えて指アイロンで

 

ところで、この文様を見たとき私は、すっきりと潔いデザインがとても好みだと思いました。「網代」というのは漁具のひとつ。魚をとらえるために、薄く細く削った竹を交差して編んだもの。網の代わり。まさに、そんな感じのカゴっぽいデザインで、可愛い斜めチェックを破線で描いていくのは、楽しそう、と。

このまっすぐ続くラインを、アトリエKazuさんの秋らしい色の段染め糸で刺していこう。そう決めていました。

ところが、ホビホビさんの説明書を見て、あれ?と。
斜めに端から端まで刺していくんだとばかり思っていたのですが、3列を4針ずつ、横に刺していくんですね。

どうやら、段染め糸の色の変化をじっくり楽しめる刺し順ではないようです。斜めにまっすぐつながっていかないのですから。

けれども、Kazuさんの段染め糸を使おうと決めていた私は、とにかくやってみよう!とスタートしました。案外、面白くなるかもよ?と。

 

刺し子の画像_網代の花ふきん3

横に進んでいく刺し順だった

 

一列刺してみると、悪くない気がしました。Kazuさんの糸、やっぱり可愛いし♡
ちなみに、枠線の外で糸処理をしたいため(隣の糸と固結び)、一列分の糸は約120cmと長めです。絡まないように、摩擦で傷まないように、なるべくゆっくり糸を引きました。

 

刺し子の画像_網代の花ふきん4

一列刺したところ

 

この段染め糸、赤茶色や紺色の部分が長いのですが、ときどき現れる藤色や紫色、水色、ピンク色が抜群に可愛いのです。柔らかく優しい色。来た来た~って嬉しくなるんですよね(*^^*)

 

刺し子の画像_網代の花ふきん5

ピンク色が来るたび「可愛い」とつぶやいてしまう

 

そんな風に段染め糸を楽しみながら、一方向が終わりました。

 

刺し子の画像_網代の花ふきん6

一方向を刺し終えたところ。右側は裏側

 

まあ、確かに編み込みがつながってるようには見えませんね。
さあ、この次をどうしよう。実は、刺しながらずっと悩んでいたのでした。同じ段染め糸でもう一方向も刺していったら、もはや交差模様には見えなくなるだろう、と。


■刺し順を無視してみる

私は、もう一方向をホビホビさんの説明書通りに刺すのをやめました。端から端まで、斜めにまっすぐ刺してみることにしたのです。

糸も単色で。真ん中をホビホビさんの濃ブルー(113)にして、ライトグレー(129)で挟もうと。3本の線がボーダーのように見えたら、かっこいいかな?などと思ったのでした。

実はこのブルーとグレーの組み合わせ、以前から好きなのです。ホビホビさんの刺し子糸で、買い足したのはこの2色くらいじゃないかな。

さて。
まずはブルーで刺していきました。交差するところは、布と布の間を渡します。4針ごとに渡すので、ちょっと手間ですけどね。

 

刺し子の画像_網代の花ふきん7

ブルーでまっすぐ刺していく

 

そして、両側をグレーで刺して、ちょっと雰囲気を見ました。
・・・うん。これなら、編んだように見えるよね。

 

刺し子の画像_網代の花ふきん8

グレーで挟んでまっすぐ刺す

 

ある程度刺していて、ふと裏を見ると、まだ刺していない部分がふっくら浮いて見えて、このふくらみすら可愛く思えてしまう私って、変なのでしょうか?笑
これは刺し終えたら消えてしまう部分なので、記念に撮ります!笑

 

刺し子の画像_網代の花ふきん9

ふっくらした四角が可愛いな♡

 

ブルーの糸玉はとっても小さくなっていて、この文様が終わるまでもつかな?と心配でしたが、最後まで大丈夫だとわかってホッと。グレーもかなり小さかったのですが、これも最後まで刺すことができました。

 

刺し子の画像_網代の花ふきん10

ぎりぎり、糸が足りてくれて一安心

 

■斜め方向のリスク

全部刺し終わったら、枠飾りをします。再び、Kazuさんの段染め糸で。

 

刺し子の画像_網代の花ふきん11

枠飾り。針のお尻を使って

 

ところで、斜めにまっすぐ端から端まで刺していく、と決めたとき、それがどんなにリスキーなことか、私はわかっていたつもりでした。

布には縦、横があり、一番伸びにくいのが縦。次が横。そして、とても伸びやすいのが斜めです。バイヤスってやつですね。

刺し子で斜め方向を刺すとき、これまで何度か「しまった!」と思ったことがあります。糸をしごくとき、つい布を引っ張って、布が伸びてしまうのです。

その距離が長ければ長いほど、斜め方向は危険です。
絶対に、布を伸ばさないようにしなくては。そう思うあまり、私は糸を若干、引き気味にして刺し進めていきました。

この引き気味、という感覚も難しくて。経験値が必要ですよね。その加減を「均一に」できたら良いのですが、私にはまだ無理のようでした。

布に歪みが出てしまった・・・それに気づいたときは、ショックで。
こういうリスクがあるからこその、あの刺し順だったのだと、痛いほどわかりました。

次にこの文様を刺すことがあったら、そのときは説明書通りの手順にしよう。そして、この文様が生かされるように、段染めの糸ではなく単色にしよう。そう思ったのでした。

悔しいけど、学びを得ましたよ。笑

それでも、この刺し順にしたからこそ、ブルーとグレーのコンビネーションを楽しめたのですよね。


■周囲を端ミシンで閉じる

実は、先日新しいミシンを買いました。それで、最後の仕立てをいつもは手縫いでコの字とじにするのですが、今回は仕付けをかけてから端ミシンで縫ってみました。

✻端ミシン…ミシンで布端の際を縫うこと。端縫い。コバステッチ。

 

刺し子の画像_網代の花ふきん12

端ミシンで周囲を縫う

 

やっぱり早いし、ラクですね!
ちょっと感動しました。

四隅の縫い代かみ合わせも、仕付けを丁寧にしておけば大丈夫。綺麗にできます。

この後、水通しして(今回は薄めた洗剤で布端を少し洗いました)、半乾きまで乾かしたらアイロンをかけて、完成です。

 

刺し子の画像_網代の花ふきん13

網代、完成です。右側は裏側



少しでも歪みが目立たなくなればと、結構アイロンを頑張ってしまい、ちょっとふっくら感がなくなってしまったかも。ほんと、いろいろ難しいですね^^;

仕上がってみれば、そんなに歪みも気になりませんでした。硬めに感じたのは、アイロンのせいもあるけれど、端ミシンにも理由がありそうです。

端ミシンの良さ、コの字とじの良さ、それぞれありますよね。繰り返しますが、学びを得ました。笑


網代は日本古来の伝統文様で、邪気を払う魔除けの意味合いがあるそう。疫病など、見えない恐怖から身を守りたい思いからか、この意匠は壁紙や天井などにも多く用いられているようです。

可愛いだけでなく、意味があり願いも込められた文様だと知ると、余計に大切にしたくなるものですね。

 

 

刺し子の画像_網代の花ふきん14

我流で反省も多かった網代




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十字花刺しアレンジ―リネンのコースター

 

刺し子ビギナーは小さなコースターから始めるのがお勧め。と、よく聞きます。私がそのことを知ったのは、すでに花ふきんを何枚か作ってからでした。始める前に知りたかったなあ・・・。

それで、そのままここまできてしまったのですが、実はずっと気になっていたのです、コースターのことが。
だって、小さくて可愛いんですもの♡

でももちろん、遅いわけがありません。
少し、秋めいてきたことだし、グレーのリネンにニュアンスカラーの刺し子糸を使って、シックな雰囲気のコースターを作ってみようかな。そんな風に思い立ちました。

十字花刺しをアレンジしたオリジナルデザイン、色違いの4枚のコースターです。

 

 

刺し子の画像_十字花刺しアレンジ1

十字花刺しアレンジ

 

■まずは試作を

コースター。私は普段、珪藻土で作られたものを、デスク脇に置いて使っています。その前は、コルク製のもの。実は、布製のコースターって、あまり使ったことがないのですよね。

大きさはどのくらいがちょうど良いのか。厚みは?

そこから悩むという。笑
他の方のハンドメイド作品をネットでいくつか見て、いろいろあるなあと、また迷ったり悩んだり。

とにかく、試作だ!
そう思って、とりあえず、手元にあった生成りのリネンで9cm四方のコースターを作ってみました。

 

刺し子の画像_十字花刺しアレンジ2

生成りのリネンで作ったコースター

 

湯呑やカップを置いてみました。厚みはいいのですが、なんとなく、イメージしていたものよりも小さいような気がします。なので、もう少しだけ、大きなコースターを作ることに。


■図案を書き、型紙を作る

刺してみたい文様がありました。十字花刺しアレンジです。

上に載せたグラスなどを引き立てるように、まるで飾り枠で囲んだようなデザインにしてみたい。少しエキゾチックな雰囲気になったらいいな、などと妄想していました。

それで、方眼線ノートに「こんな感じかな?」と書いてみたのですが、私のイメージするデザインだと、5ミリ方眼のノート通りに作ると、全体が大きくなり過ぎてしまうことがわかりました。

あと少しだけ小さい方眼線があったらいいな。
ネットで検索すると、方眼紙や等角図を無料ダウンロードできるサイトがありますよね。私はそこで4ミリ方眼線を選んで印刷し、図案を書きました。これ、便利ですね!ありがたい!

 

✻私はここ↓でダウンロードしました

houganshi.net

 

私の作りたかった十字花刺しアレンジの図案。4ミリ方眼を使えば10.4cm四方の大きさのコースターになることがわかりましたが、周囲を気持ちゆったりめにして、仕上がり10.5cmにしようと決めました。

同じ方眼紙を使って、型紙も作ります。厚紙(私は工作用紙を使用)に貼って、図案と同じ大きさに切るだけ。スプレーのりがあると簡単だと思います。

この型紙を、水通し済みのリネンに置き、線に合わせて周囲に点を打ち、定規で点と点を結べば、リネンに方眼線が引けます。4ミリ方眼は細かすぎるので、私は一番外側だけ4ミリ、中は8ミリで方眼を引きました。

 

刺し子の画像_十字花刺しアレンジ3

図案。右側は型紙と、方眼線を引いて刺し始めたリネン

 

■大好きな十字花刺しをアレンジする

十字花刺しを初めて刺したのは2年前。ブログでは、去年の5月に書いていました。

 

tsukikana2.hatenablog.com

 

読み直したら、好きだ、憧れだ、と、すごく語ってますねー。笑
そんな十字花刺しは、アレンジも何種類もあるようで、インスタなどで見て「素敵♡」と思ったものを、私はノートに簡単に写したりしていました。

今回は、そのうちのひとつを使って、図案を考えたのですが、びっしりそれで埋めつくすのではなく、可愛い十字模様を存分に散りばめたものにしてみました。

その十字模様を4ミリ方眼線に刺すことから、始めます。
これが・・・なかなか・・・

8ミリ方眼で線を引いたので、線のない部分も「ここに線がある」と思って刺すことになります。道なき道をゆく感じ。笑

 

刺し子の画像_十字花刺しアレンジ4

道なき道をゆく。右側は十字模様を全て刺し終わったところ

 

その後は、自分の図案を見ながら、斜めに刺したりくぐらせたりして、アレンジ部分を仕上げていきます。完成形が見えてくると、本当にワクワクするんですよね♫

 

刺し子の画像_十字花刺しアレンジ5

刺し子終わり。右側は裏面

 

■印付けペンにはいろいろある

刺し子が終わったら、水に浸して方眼線を消します。今回は熱で消えるフリクションペンではなく、水で落ちる「ソーライン スティラ」というペンを使いました。

 


Sewline ソーライン スティラ 水で消える ペン 青色 インク 太さ0.8mm FAB50034

 

熱で消えるもの、濡らすと消えるもの、時間がたつと消えるものなど、印付けペンにはいろいろありますね。そのときどきの用途、手順に合わせて使えばいいと思いますが、気をつけたいのは、どれを使ったか忘れないこと。水で濡らすと消えるペンを使ったのに、消す前にアイロンをかけてしまったりすると、その後濡らしても線が残ることがあります。

フリクションペンもとても便利で愛用していますが、メーカーは布の印付けペンを想定して作っておらず、つまり手芸用としては責任が持てないという立場だと、どこかで読みました。熱で色が透明になるだけで、成分が落ちて消えるわけではないのだとも。作品が自分用なら別に構わないのですけど、そうでない場合はなるべく避けようかな、特に食卓に置くものは・・・などと、私は考えています。


■コースターに仕立てる

さて。
水でペンの跡を消して、半乾きになったリネンに、アイロンをかけて形を整えたら、次に、出来上がり線から縫い代分1cmをとって、裁断します。

 

刺し子の画像_十字花刺しアレンジ6

刺し子した布に縫い代分を足して印を付け、カット

 

裏布(今回はチェック柄のコットン)も同じ大きさにカットし、出来上がり線に合わせて折り込んでおきます。

表布の裏面に、一回り小さい接着芯を置き、アイロンで接着。そして、出来上がり線を書いて(私はこのとき時間がたつと消えるペンを使用)、裏布と同じようにアイロンを使って折り込みます。

 

刺し子の画像_十字花刺しアレンジ7

あて布をして接着芯を貼り、出来上がり線を書く

刺し子の画像_十字花刺しアレンジ8

縫い代の角の三角はカット。表裏の縫い代はかみ合うように

 

仕付けをし、周囲をコの字とじでかがって、完成です。仕上げアイロンもかけました。

 

刺し子の画像_十字花刺しアレンジ9

十字花刺しアレンジのコースター、完成です

 

大きさは、イメージしていた通りのものになり、安心しましたよ♫

 

刺し子の画像_十字花刺しアレンジ10

グラスを置いてみるとこんな感じ

 

色違いで4枚制作。正方形の同柄がよっつ並ぶと、なかなか可愛いかも?(*^^*)
糸は全て、ホビーラホビーレさんの刺し子糸を使いました。色番は112、129、113、111です。

ここのところ、リネンに花糸を使うことが多かったのですが、コースターというのは基本、洗濯もするものなので、刺しゅう用の糸よりもきっと丈夫であろう、刺し子糸を使用したのでした。布巾にも使う糸ですものね。

ニュアンスカラーのパープル、グレー、ブルー、ピンク。4色とも好きな色です。シルバーグレーのリネンに刺すと、白い晒布に刺すのとはまた違った表情を見せてくれるものですね♡

 

刺し子の画像_十字花刺しアレンジ11

4色を並べて

 

十字花刺しのアレンジは、やっぱり楽しいです。他にもいろいろなアレンジができそう。方眼線ノートに十字を並べて書くだけで、ああしたらこうしたら、と思いが巡り始めて止まらなくなり、困ります。笑

次から次へと・・・作ってみたいものが増えていき、もっと時間がほしいと深呼吸する秋の一日。
なんと幸せな悩みでしょう!

 

 

刺し子の画像_十字花刺しアレンジ12

飾り枠みたいな十字花刺しアレンジ




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