色あわせ、糸あそび。

Sashiko brings a smile.

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変わりあじさい刺し―ミントグリーンの巾着袋

 

大好きな5月が終わろうとしています。清々しく晴れた日はもちろん、曇りでも雨でもどこか輝きを感じる素敵な5月。毎年のことですが、お別れするのは寂しいんですよね。

クリームミントという名前のついたカラーリネンを入手してから、初夏の爽やかさを表現した小物を作りたいなあと思っていました。なかなか時間が取れなかったのですが・・・

ミントグリーンは今年の流行色のひとつだとか。だったら、来年でもいいや、なんて言わずに今年の5月には作ろうよ、と自分にはっぱをかけ、いろんなことを後回しにして(笑)ようやく制作したのでした。

オフホワイトの糸で変わりあじさい刺しをあしらった、初夏色の小さな巾着です。

 

 

刺し子の画像_変わりあじさい刺し1

変わりあじさい刺し

 

■便利だったトレースボード

変わりあじさい刺しは、くぐり刺しを施す繊細な文様です。5ミリの方眼線をリネンに引くことにしたのですが、今回はトレースボードを使ってみました。

方眼線を印刷した用紙の上に布を置いて、下から光を当てて線を透かし、写すのです。昔、ポジフィルムをチェックするときに使った、ライトビュアーを思い出します♬

こちら、白い布なら下図もはっきり見えるのですが、濃い色は厳しいですね。クリームミントのリネンは、ギリギリOK、といったところでした。

それにしても、トレースボード、便利です。目印に付けた点を頼りに定規のみで線を引くより、はるかに安心感があります!

 

トレースボードで方眼線を写す。右側は白い布なので見やすい

 

■模様の配置で戸惑う

刺し子をすると刺し縮みすることが多いので、布は大きめに裁ちます。私は、縫い代分と合わせて出来上がりサイズより各辺1.5センチ大きく裁ちました。刺し子が終わった後に、縫い代1cmをつけて再度カットします。

今回の巾着は、底を「わ」にして作ることにしていました。モチーフ的な模様を繰り返す文様の場合、底とか中心に、どの模様を置くかを決めておいた方がいいと思います。私はここで少し、手間取りました^^;

底から10センチまでを刺し子するつもりだったのですが、模様の関係で9.5センチになってしまいました。方眼線を写す前に確認するべきだったのですが・・・実はこれが後々、ある「工夫」につながります。笑

 

簡単な下描きをして位置を確認して刺し始める

 

今回使った糸は、オリムパス刺し子糸〈細〉のオフホワイト(202)。綺麗色のカラーリネンによく映えると思います。玉どめをして、まずは縦方向をちくちくと。2本刺したら1本分あける、を繰り返します。

 

縦方向を刺したところ。右側は裏側

 

次の横方向は、底が3本になるので、注意が必要です!

 

横は底部分に気をつけて。右側は刺し終わったところ

 

この後は、楽しいくぐり刺しです。糸を引きすぎないよう、気をつけます。

 

針のお尻を使ってくぐり刺し。往復できる糸の長さで

 

■フランス刺しゅうを加えてみたら

くぐり刺しが終わって、刺し子は終わり。のつもりだったのですが、刺し子の上端がなんとなく寂しく思えてきました。そもそも0.5センチ短くなっていたし。

いろいろ考えた末、花ふきんで言うところの「枠飾り」的なことをしてみようかと。全体が締まる感じになりますから。でも、どんな風に飾る?

またまた悩んで出した結論。それは、0.5センチ幅で、フランス刺しゅうのステッチ、ボタンホールスカラップを加えるというものでした。きっと可愛くなる!と思ったのですが、さて、いかがでしょう?これが、前述の「工夫」です。笑

 

上端に刺しゅうのステッチを加えてみる

 

アイロンをかけ、模様部分は完成

 

■いつだって「お仕立て」は緊張する

刺し子が終わったら、出来上がりサイズに縫い代分を足して、改めて布を裁ちます。

刺し子部分に合わせて型紙を置き、1センチ外側に線を引いて、カット。その後、裏面にして1センチ内側に水や熱で消えるペンで線を引きます。

ところで、私はダイソーの工作用紙を型紙づくりに愛用しているのですが、この工作用紙は作業用マットとしても頼りになります。定規のように長さも測れますし(5ミリ単位なら)、直角もとれます。

程よいクッション性があるので、布に線を引くときの下敷きとしても優秀。この上で裁断して出た糸くずは、マットごとごみ箱の上に持っていき、パンパンッでOK。笑

 

工作用紙を利用して線を引く

 

続いて裏布と、紐を通す口布の用意をします。

裏布は表と同サイズだと少しもたつくので、ほんの少し控えめにすると良いようです。布の厚みにもよりますが、今回私は2ミリほど小さくしてみました。

口布は、本体サイズより幅を1センチ小さくしました。つまり、両脇5ミリづつ控えた感じですね。高さは2センチにするつもりだったので、4センチ必要です。これに、各辺1センチの縫い代を付けて、2枚用意します。

 

裏布と口布を用意

 

もういくつか布小物は作っているのですが、いつだって仕立てるときは緊張してしまいます。なにかやらかしてしまうのではないかと。笑

ここからは、写真オンパレードで制作過程を記録しますね。

 

口布の裏、端から1センチに線を書き、まずその半分を折る

もう半分を折る。2枚とも両端を同じ処理

端から2.5ミリくらいを縫う(手縫いでもOK)

高さを半分に折り、中心をとるため折り目をつけておく

表布の脇を縫い、口近くの縫い代を割る。中心をとるため折り目をつけておく

中心を合わせて口布を中表に置き、端から5ミリほどのところを仮止めする

裏布は表布と同様に脇を縫うが、返し口6センチほど、あけておく

表に返した裏袋を、表袋の中に入れる(中表の状態)←ややこしい

仕付けをかけ、縫い線を縫う(私は裏返しにしてミシンをかけました)

内袋を引き出して、縫い線を消し(水orアイロン)全体の縫い代をアイロンで割る

裏袋の返し口から全体をひっくり返し、アイロンで整える

端ミシンで返し口を閉じる(コの字とじでもOK)

裏袋を表袋の中にしまい、仕上げのアイロンをかける

 

ふう!ここまで駆け足でしたね。わかりにくかったかもです、すみません<(_ _)>
やり方はいろいろあると思うので、お仕立ては作りやすい方法で。笑

布を折って跡を付けたり、縫い代を割ったりするのに使っている道具が度々登場していますが、このコロコロオープナーも本当に便利で助かっています!

 


クロバー(Clover) パッチワーク道具 コロコロオープナー 57-655

 

■色違い柄違いでもうひとつ

口布に紐を通せば、完成です。
刺しゅうのステッチが効いたのでしょう、思っていた以上に愛らしくなった気がします。

 

刺し子の画像_変わりあじさい刺し2

変わりあじさい刺しの巾着、完成です♪

 

今回、ミントグリーンとホワイトを反転させた巾着袋も作りました。
こちらにはダルマ家庭糸細口の糸で。色は「はっか」。つまり、ミントですね(*^^*)
文様は、あじさい刺しです。

 

刺し子の画像_あじさい刺し

色違い、あじさい刺しの巾着

 

ふたつ並べても可愛いですよ♡

 

刺し子の画像_変わりあじさい刺しとあじさい刺し

ミントグリーンの刺し子巾着ふたつ

 

そういえば、あじさいの花をよく見かけるようになりました。昔に比べいろいろな種類があり、驚くことが多いです。美しいものですね♡

これから迎える雨の季節はちょっと気が重いですが、せめて心には風を通していたいものです。ハッカの香りの風だとなお良いかも(*^^*)

梅雨時も、猛暑の夏も、できるだけいつも爽やかな気持ちでいられたらなあ、と願います。

 

 

 

刺し子の画像_変わりあじさい刺し3

可愛いステッチも馴染む変わりあじさい刺し




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