モチーフの試し刺しについて、前回、書きました。小さなスペースならば、生地に直接方眼線を引くことも苦にならず、試してみたい文様をすぐに刺せるというのが、とても魅力的に感じた私です。
刺し子をあしらった小物も、いろいろ作ってみたい。
お裁縫は苦手なんですけど、ずっとそんな妄想もしています。試し刺しのサイズ感が、小物に仕上げた姿をイメージしやすくしてくれたようです。
いろいろ、作ってはみたいのですが・・・。
まずは手始めということで、お裁縫が苦手でもすぐにできる小物からかな。
というわけで先日、針を一時置きするための「ニードルレスト」というものを作ってみました。くるみボタンキットを使うので、簡単です♪
■ニードルレストとは
針休め、針置き、を意味するニードルレスト。そういうものがあるということを、最近知りました。ニードルマインダーとも言うようです。
多くは、マグネットを使って針の紛失を防ぐようにしているみたい。
こぎん刺しやクロスステッチ刺しゅうなど、先の丸くなっている針を一時置きするときにはとても便利でしょうし、むしろ必需品なのかもしれませんね。他にも毛糸の閉じ針など、ピンクッションに刺せない針には、このニードルレストはきっと重宝するでしょう。
私は普段、先の尖った刺し子針や刺しゅう針、縫い針を使っているので、席を立つときは必ず、針はピンクッションに刺します。・・・嘘です。
縫っているのを中断するとき、針先を布にちょっとくぐらせて良しとしてしまうことが多いです。特に、針についている糸の長さが短いときは、ちょっと離れた所に置いたピンクッションを手元に持ってきてまで、刺そうと思えません…。
待ち針は、はずしてすぐに使うときなど、ついその辺に置いてしまいがち。それで、気がつくとどこかに消えていたり、何かの拍子に机から落ちてしまったり。
・・・危ないですよね!
軽くて小さなニードルレストが、私にも必要かもしれない。もう針が落ちたり行方不明になったりっていうことが、なくなるかも。
これ、すごく欲しくなりました!笑
■くるみボタンキットを使って
ネットの情報を頼りに、ダイソーのくるみボタンキットを使いました。38ミリのもので8個入り、打ち具と台、型紙が付いています。
まずは、表側になるパーツの裏面に、手芸用ボンドで、小さなマグネットを貼り付けておきます。
布に型紙を使って丸く線を引き、くるみボタンの大きさの丸も書き込み、刺し子するための方眼線も書き加えます。フリクションペンを使いました。
そして、好みの刺し子をしたら丸くカットし、アイロンの熱で下書きを消します。
説明書の通りに、打ち具台に布と表側パーツ(マグネット付)をのせて押し込み、布端を内側に倒し入れて、裏側パーツをのせ、打ち具でしっかり押し込みます。
(私は裏側パーツのボタン足部分をペンチで取り除きましたが、付いたままでも大丈夫のようです)
この後、同じようにもうひとつ作りますが、これは裏に貼り合わせるためのものなので、刺し子はしなくて大丈夫。ボタン用の裏側パーツも使いません。
丸くカットした布の内側5ミリくらいのところをぐし縫いし、表側パーツを入れて糸を引き絞ります。あとは、星形に糸を渡して引き締め、玉止めしておきます。
その縁に、ボンドを付けて、刺し子をした表側と合わせ、乾いたら完成です。
■楽しいのでふたつ目を作る
思っていた以上に簡単だったし、楽しかったので、もうひとつ作ってみました。
文様の中央を、ちゃんと円の中央に合わせるために、今度は、先に方眼線を布に引き、パーツを置いて円を写し取り、その後で、型紙の大きな円を書きました。ひとつ作ったからこそ、学べたのです。なーんてね。
今回は薄手の布だったので、2枚重ね。待ち針で止めました。後は同じで、刺し子をして丸くカットし、アイロンで下書き線を消します。
あっという間に、ふたつのニードルレストができました。
ちょっと、マカロンみたいで可愛いと思いませんか?
刺し子タイムを、より楽しくしてくれそうです♪
■くるみボタンをもっと活用したい
実は、ふたつ目に使った布は、かなり昔に買った私の麻のブラウスなのです。高価だったし、思い出もあったりして、古くなってもなかなか処分できずにいました。
今回、やっと処分。こうして小さなニードルレストになり、私のてのひらに収まっているのを見ると、あのブラウスがコンパクトに愛らしく変身したみたいで、なんだか嬉しくなりました。再利用できたというのとも、また違う満足感があります。
ニードルレストでなくても、くるみボタンって可愛いですよね。好きだった服とサヨナラするときに生地の一部でくるみボタンを作る、というのはどうでしょう。
もちろん、リユースやリメイクできたら一番ですが、その道を選ばないのならば、こんな方法も良いかもしれません。
服の一部を可愛く保存することで、思い出を手元に残しつつ断捨離できますし、服たちも喜ぶ気がします(*^-^*)
今回、小さな手芸をしながら、そんなことも考えました。