色あわせ、糸あそび。

Sashiko brings a smile.

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十字花刺しアレンジ“ビスケット柄”の刺し子トルション

 

今朝、目覚めたときに「ああこの感じ、なんだっけ」とつぶやきました。
少し緊張するような不安になるような、お布団から出るのが怖いような・・・。でも嫌な感じではない。どこか夢の続きみたいな甘さもあるのです。

しばらく起き上がらずにその感覚を味わっていると、それが何なのか、だんだんわかってきました。新学期が始まってしばらくたった頃、寝起きのときに感じた気分。遠い遠い記憶のようです。春の朝の空気が、淡く感じるその匂いが、はるか昔の感覚を呼び覚ましたのでしょう。

無防備なときに意図せずよみがえる、そういう感覚に少し付き合ってみることが増えました。遠い日に刻まれた小さな反応のひとつひとつが、なんだか愛おしく感じます。そういう年齢になったということでしょうか。

私の初孫も今年、小学校に入学しました。遠くに暮らす彼女に、これから素敵なことがたくさん訪れますようにと、願わずにいられません。不安や辛い思いをすることもあるでしょうが、それすら成長の糧として、幸せに健やかに育ってほしいものです。

彼女の入学式の頃に、ちょうど刺し終わったのが、ビスケットみたいな文様の刺し子トルションでした。これは、十字花刺しアレンジのひとつですね。

制作途中から写真を撮っていたので、記録をここに書いてみようと思います。

 

 

刺し子の画像_ビスケット柄1

十字花刺しアレンジ(ビスケット)

 

 

■今回は“可愛い”を目指して

刺し子のトルションについては以前にも書いたのですが、キッチンで手を拭くためのクロスを晒布で作って刺し子を施したものを、私は勝手に「刺し子トルション」と呼ばせてもらっています。トルションとは、フランス語でキッチンクロスのことを言います(*^^*)

✻こちらに刺し子トルションを作ろうと思ったきっかけを書いています↓

tsukikana2.hatenablog.com


何枚も作るつもりでいたのに、あの後作れたのは、まだ今回の1枚だけ。他に制作を急ぐものがあったりで、なかなか思うようにはいかないものですね。

でも、やり始めるとすごく楽しいのです。ここまで刺したらどんな形になるんだろう、どんな風景が広がるのかな、と。刺している間は楽しみな気持ちが常にあり、日常が少し輝く感じ。刺し子はやっぱり素晴らしいなって思います♪


前回のトルションは、渋くてカッコいい文様「菱青海波」を、これまた端正なアトリエKazuさんの段染め糸で刺したので、今回はガラリと趣向を変え、思いっきり“可愛い”を目指しました。

私にしては珍しい、赤一色の刺し子です。ホビーラホビーレさんの刺し子糸、ストロベリーレッド(126)を使い、ビスケット柄と呼ばれている十字花刺しのアレンジを刺そうと思いました。こちら、以前から試してみたかった文様なのです♬*゚


■頑張り過ぎないことが大事

頻繁に洗濯をするアイテムなので、とにかく洗っちゃうのが惜しくないと思えるようにする。それが刺し子トルションを作る上での第一目標です!(私的には)

あまりお金をかけないこと。そして、手間を掛け過ぎないこと。
すごく頑張って苦労して、可愛く思い過ぎるようになっちゃって、じゃぶじゃぶ洗えなくなってしまっては、意味がありませんからね。
(そんな私の花ふきん、いったいどれほどあることか。それはまた別の話・・・)

5ミリ方眼線を晒に引く・・・のは、ちょっと大変。だから、1センチ方眼にしました。笑
糸も、廉価なものでいいと思うのです。あと、余り糸を消費する、みたいな使い方もgood!
気分がラクになって「実用」への思い切りがしやすくなりますね。今回の赤い糸は、まさにそれです。

初めての文様を試してみる。というスタンスもいいですね!
練習なんだ、試作なんだ、と思えば失敗も恐れなくなるし、失敗しても凹みません。多少の不揃いな目も笑い飛ばせます。笑

 

刺し子の画像_ビスケット柄2

晒に1センチ方眼を引き、周囲をざっくりと刺す

 

■赤い糸に元気をもらう

ただ、あの・・・1センチ方眼なのですが、心の目で5ミリ方眼に刺す感じで進めました。
すみません!

この辺にまだ、私の覚悟不足が感じられますね。以前から「可愛いなあ」と思っていたビスケット柄、大きく刺したら大味になってしまうかも、と、刺す段になって思ってしまったのです。でもそこで5ミリ方眼になるよう線を書き加えないところが、なんとも意地っ張りな私です。笑


さて。
まずは横線を刺していきます。案内線がない場所でも、上下左右の線を頼りになんとかなるな、という印象でした。

 

刺し子の画像_ビスケット柄3

横線を刺していく

 

今回の糸始末はどうしようかな、返し縫いにしようかな、と迷ったのですが、結局玉どめすることに。裏で玉どめを作り、それを布の間に引っ張りこんで見えなくする、という方法です。

 

刺し子の画像_ビスケット柄4

裏で玉どめし、際に針を入れる

刺し子の画像_ビスケット柄5

少し離れたところに糸を出し、引っ張り加減にして際をカット

 

横線が終わったら、縦線を刺していきます。
赤いバッテンが並んでくると本当に可愛くて。もうこれだけで終わりにしようかと思ったくらいです。笑

 

刺し子の画像_ビスケット柄6

縦線を刺していく

 

赤い糸って不思議ですね。見ていると元気が出てきます。自分の中の「少女」の部分がウキウキしているのがわかります。

 

刺し子の画像_ビスケット柄7

十字模様だけでも可愛い

 

続いて斜めの線へ。行って帰って、の長さで糸を用意すると、布端で玉どめして終われて気持ちいいです(*^^*)

 

刺し子の画像_ビスケット柄8

斜めライン。布端から始めて布端で終わる

 

この斜めラインを1列飛ばしで刺していけば、十字花刺しになりますね。今回はこれを3列飛ばしにして、ビスケットの模様みたいにします。

裏側にできる模様も、とても可愛いのです♡

 

刺し子の画像_ビスケット柄9

ビスケット柄完成。右側は裏側

 

■もう片方は大きなビスケットに

私はトルション全面に刺し子をするのではなく、両端10センチほどに刺すことにしています。なので、もう片方も同じように刺していくつもりでした。

でも、ふと思ってしまったのです。
もう少し大きいビスケットにしても、いいんじゃない?と。笑

 

刺し子の画像_ビスケット柄10

十字を刺し終え、斜めラインに入ったところ

 

それで、3列飛ばしを、4列飛ばしにしてみました。中に入るバッテンを、9個から16個にしたわけです。

 

刺し子の画像_ビスケット柄11

4列飛ばしで次の斜めラインを刺す

 

そもそも、細かく刺す目的はないアイテムです。十字だけでもいいじゃん、なんて思ってしまうくらい、すでに「可愛い」も達成されています。そして、当然刺す量が減るので、時間も短くて済むのです。あとは、大きさ違いが並んだときに、どんな感じになるか、だけ。

面白いもので、「どうなるかな?」が増えると俄然、スピードアップします!

 

刺し子の画像_ビスケット柄12

山を描くように斜めラインを刺す

 

できました。私的にはこれは「アリ」。特に違和感はないと思いました。
大きさ違いも楽しい♪兄弟みたい。同じ色でまとまりもあるし。

 

刺し子の画像_ビスケット柄13

刺し終わり。右側は水通しの様子

 

水通しをして半乾きでアイロンをかけ、完成です♬

 

刺し子の画像_ビスケット柄14

ビスケット柄の完成

 

刺し子の画像_ビスケット柄15

こちらは裏面

 

刺し子の画像_ビスケット柄16

二つ折りにして掛けるとこんな感じ

 

とても楽しい刺し子タイムでした。小さな実験ができて、より満足感があります(*^^*)
このビスケットの大きさ、さらに大きくしたらどんな感じになるのかな。逆にバッテンを4つにして小さくしたものも試してみようかな。そんなことも考えながら刺していました。

消耗品、と割り切ってはいるものの、作るならやっぱり素敵にしたいし、完成すればやっぱり汚したり洗濯したりすることに抵抗は感じてしまいます。まだまだ修業が足りない私、しばらくはジレンマと付き合わなくてはならないでしょう。

でも、試してみたい文様に気軽にチャレンジできる、という点では、私の中ではピカイチのアイテムです。

地味ではあるけれど、私の新学期も始まりました。やってみたいこと、いろいろあります。刺し子トルションも、時間を見つけてこれからも作っていこうと思います🌸

 

 

刺し子の画像_ビスケット柄17

やっと刺せて嬉しいビスケット柄

 

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