深まる秋・・・と言いたいところですが、日中はまだ半袖でも過ごせるような、今年の11月です。皆さま、お元気でしょうか。朝晩の冷え込みは厳しくなりましたね。寒暖差に気をつけて、体調を崩さないようにしたいですね。
さて、更新が2か月半ぶりとなってしまいました。諸々あり、なかなか手が付けられなかった刺し子です。でも、何か小さいものでいいから刺し子をしたいなあと、ずっと思っていました。文様や糸色を愛でながら針を動かすあの時間が、とても恋しかったです。
そしてそしてようやく、本当に小さなものですが、ひとつ作品を完成させたので、ここに記録しようと思います。パックンと片手で簡単に開くバネ口を使った、刺し子のメガネケースです。
切り替えのところに、タブを挟み込む仕様にして、バッグチャームパーツや、カラビナ、リボンなどを通せるようにしてみました。バッグの中でどこかへ行っちゃいがちなメガネケースを、バッグのハンドルに引っ掛けて内側に吊るしておけるようにしたらどうだろう?と、ちょっと前から考えていたのです。
肝心の刺し子文様は、十字変形菱かけ。くぐり刺しで現れる六角形が、なんだかとても可愛いんですよね(*^^*)
■粗い麻布には難しい方眼線引き
まずは、布の裁断。
刺し子する布は、今回は生成りの麻布を選びました。落ち着いた色が良かったし、バッグの中で何かに擦れても心配のない、丈夫で汚れも目立ちにくい布だと思ったからです。ただ、ちょっと粗目なので下図は描きにくいです^^;;
メガネケースの仕上がりサイズは、縦18cm、横10cm。袋口にバネ口金を通す口布を高さ2cm分、別に付けるので、メインの外布はその分を引いて縦16cm、横10cmです。
また、今回は底を「わ」にして縦長の1枚にしましたから、縦32cm、横10cmが外布のサイズとなります。そこに縫い代を付けて裁断するのですが、刺し子で刺し縮みすることを考え、縫い代分は少し多めの1,5cmとしました。刺し子が終わったら、1cmに切り揃えます。
この外布の表面に、1cm方眼線を引きました。本当は5mm方眼にした方が良いのですけど、布が粗いしフワフワしていて線が引きにくく、つい面倒になってしまい・・・。自分用なので、手抜きします。笑
(色・厚さともに、トレースボード利用は無理な布でした)
刺し子は、出来上がり線よりも少しはみ出すくらいに施しました(横幅)。刺し縮み対策です。
■可愛い文様、十字変形菱かけ
くぐり刺しって、なんだかとっても好きなんですよね。
最後に糸をくぐらせていくことで、文様の様子がガラリと変化するのが面白いです。
十字変形菱かけは、工程が少なく縦横に刺すだけと単純、くぐり方がシンプルということもあり、とても早く仕上がります。以前、ピンクッションをこの文様で作ったことがあるのですが、簡単な割に可愛くて、とても気に入りました。
今回、ベースとなる十字の部分は、Olympusさんの刺し子糸〈細〉のオフホワイト(202)を使用。滑りが良くて、とても刺しやすい糸です♪
刺し順としては、横方向を刺してから縦方向を刺して、まずは十字を作っていきます。横方向は1.5cm間隔なので、1cm方眼の線のないところも刺すことになります。もう、感覚頼みに・・・^^;
玉結びで始め、玉どめで終わりますが、これは列の端で行うようにします。また、次の列にいくときに裏に渡す糸は、心持ちゆるみを持たせると良いと思います。
縦方向は、横方向に刺した糸と交差させて、十字が並ぶように刺していきます。この縦線と縦線の間に、実はもう1列縦線が入るのですが、今回は十字の糸と糸色を変えるので、その列は後程、刺すことにします。
この後、糸を変えます。「絲-ito-」さんの段染め糸(2822)で、#20/4の太さ。淡い黄緑や水色、グレー、レモン色、ミルクティー色・・・と、優しく上品なグラデーションです♡
布の特性なのでしょうが、刺しているうちに下図がどんどん消えていき、後半はもうほとんど、勘だけで刺していました。いや、1cm方眼にした時点で、すでに勘でやっていましたけど^^;
線はやはりガタガタですね。でも、くぐり刺しをして小さな六角形が並び始めると、何故だかそれでも可愛く見えてくるから不思議です。愛嬌がある、と言いますか。笑
くぐり刺しでは、針の針穴側からくぐらせていく方法がありますが、先の尖っていない針を使えばもう少しラクになります。私はクロスステッチ針を使いました。
■キルト芯、裏布、口布、タブも用意して仕立てる
続いてお仕立てに入ります。写真連投でスピードアップします!
キルト芯を付けた表布と裏布の間に、口布とタブも挟むので、かなりの厚みになります(特にタブの部分)。ミシンはゆっくりと。手縫いの場合は、タブのところは2重に縫った方が良さそうです。
タブを挟まない反対側も、同じように表布(刺し子した布)の上に口布を挟んで裏布を置き、縫い合わせます。
縫った後、このままでもいいのかもしれませんが、私は縫い代のもたつきがどうしても気になって、キルト芯を縫い目の際でカットしました。アイロン接着してますが、簡単にはがれました^^;
縫い合わせた布を広げ、表布同士、裏布同士を合わせるように置き換えて、ふたつの縫った線を揃えます。続いて脇を縫っていきますが、縫い代は開き、口布は裏布側に倒しておきます。
縫い代1cmとなるように縫い線を書きます。型紙を使うとラクですね。また、裏布の下方に、布をひっくり返すための返し口の印付けを。6cm~7cmくらいが良いと思います。
バネ口金は、セリアさんで購入。10cmサイズ2個入りで110円でした。裏布も、去年セリアさんで買ったカットクロスです。身近にある100円ショップで材料が揃うのは、ありがたいことです(*^^*)
バネ口金は、片側だけ固定されています。釘を打つ側が上になるように、口布の中に金具をそれぞれ通していきます。
■お出掛けがちょっと楽しみに?
これ、大きさ的に、ペンケースにもなりそうですね♡
大きめのトートバッグなどでは、これまでよく中で迷子になっていたメガネケースでした。ハンドルに掛けて内側に吊り下げるようにすれば、必要なときにすぐ見つかりますね。タブにDカンを通しておいても便利かな。
わた入りのふわふわケース。それでもハードタイプよりはコンパクトになりますし、何より片手でパカッとワンアクションで開くのが嬉しい♡
そしてそしてやっぱり、愛嬌のあるこの十字変形菱かけが好きです。笑
麻布の自然な風合い。刺し子糸の優しい色味・・・目にするだけで、ホッとする感じ。お出掛けの楽しさが少しだけアップしそう、かな?(*^^*)
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