色あわせ、糸あそび。

Sashiko brings a smile.

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柿の花var.―ラメ糸で彩るピンクッション

 

厳しい暑さが続いていますね。
お見舞い申し上げます。

梅雨も明けないうちから「早く秋が来ないかな・・・」とつぶやいていた私。その頃からすでに夏バテ気味でした。昔から夏が苦手で、朝から照りつける太陽には恐怖すら覚えます。でもまあ、なんとか乗り切るしかありませんね。

ギラギラなお日さまは嫌ですが、キラキラ涼し気なものは良いものです。清流の水しぶきとか、森の木漏れ日とか、美しい星空とか・・・サイダーの泡だって、キラキラ輝いて素敵ですよね。

夏の初めにやさしいきらめきのラメ糸を入手したので、今回はその糸を使って小さなものを作ってみようと思いました。

リネンにラメ糸で刺し子をしたピンクッション。文様は、柿の花var.(ヴァリエーション)です。

 

 

刺し子の画像_柿の花1

柿の花var.

 

■憧れのラメ糸で

ラメ糸は扱いが難しいと、実はこれまでちょっと敬遠していました。でもほら、綺麗だから憧れはあったわけです。笑

何年か前、雑誌「ステッチイデー」のサイトで、PCディスプレイの壁紙画像を無料配布してくれていたときがあり、私は一目惚れしたピンクッションの写真をダウンロードしました。それがとっても可愛くて、その後、全然壁紙を更新する気にならないどころか、「このピンクッションを作ってみたい」という思いがどんどん膨らんできてしまったのです。

このラメ糸はどこのだろう?
何本どりで刺繍しているのかな?
四隅の玉はどうやって作るの?

「ステッチイデー」vol.30に作り方が載っているらしいのですが、こちらのバックナンバーは既にどこも売り切れ。それで、もうほとんど諦めていたのです。でも、今年の5月にふとまた思い立ってメルカリで検索。あったのです!即、購入しました。

その糸はコスモのにしきいとで、「発泡水」というシリーズ名だったことがわかりました。ああ、ピッタリのネーミング✨
取り寄せました、全6色。各色に付けられた名前もまた、可愛いのです♡

艶々の柔らかな糸。色もきらめきもとってもやさしいことが嬉しかったです。しばらくはうっとり眺めていたのですが、6月になって、ステッチイデーを見ながらその念願のピンクッションをふたつ、作ってみました。

 

刺し子の画像_柿の花2

にしきいと「発砲水」。右は作ってみたピンクッション

 

幾何学模様の図案が可愛いですね。そして、巻き玉が効いています。デザインは星野加那美さん。

知りたかったことは大体わかりました。ただ、巻き玉に使う直径0.8cmのビーズというのがどういうものかよくわからなくて。セリアで見つけたウッドビーズの詰め合わせの中から、同様のサイズのものを選んで巻いてみました。これがなかなか・・・大変でした。笑

 

■柿の花のヴァリエーション

ふたつの刺しゅうのピンクッションは、とても可愛くて気に入ったのですが、ちょっと小さいかな、とも思っていました。また、巻き玉ももう少し質の良いウッドビーズを使って、糸をもっとみっちり巻いてみたいな、とも。そしてそして、このラメ糸を使って「刺し子」をしたらどんな感じになるんだろう?という興味も湧いてきて♪

そこで、残った色のにしきいとで、新しく刺し子のピンクッションを一回り大きく作ってみよう、と考えました。

早速、7cm四方の型紙を作り、刺し子の図案を考えます。
ラメ糸は摩擦に弱いので、シンプルな一目刺しが良さそうです。くぐり刺しも擦れやすいので、今回は見送り・・・。そうだ、柿の花はどうだろう?と思ったのでした。

伝統文様の柿の花。以前、ミニ花ふきんで刺したことがあります。

 

tsukikana2.hatenablog.com


すごく好きな文様ですが、あれからずっと刺していないことに気付き、また刺してみたいと。縦と横にチクチク刺していくだけなのに、花のように広がっていくモチーフの繰り返しが、本当に可愛いですよね。

ただ、このデザインのままだと、小さなピンクッションにはお花が大きすぎるようです。そこで、柿の花文様の数あるヴァリエーションの中から、小さく広がるお花を選びました(*^^*)

柿の花、で検索するだけで、本当にいろいろな刺し子作品の画像が出てきます。「変わり」とか「アレンジ」とか付くものを加えれば、もう無限にありそうです。それは柿の花に限ったことではないのですけど。本当に刺し子って奥が深くて面白いですね。

今回は、ヴァリエーションのひとつ、という意味をこめて「柿の花var.」と表記させていただきますね(*^^*)


■ラメ糸での刺し子タイム

シンプルな文様ですから、図案を描くまでもないかな、と最初は思っていたのですが、やはり方眼線だけでは心配です。中心に文様のどの部分を持ってくるか決めて、そこから周囲へ展開させ、7cm四方にどのように納まるかを確認するためにも、まずは図案を描くことにしました。といっても、作業用マット代わりにしている、5ミリ方眼線の工作用紙に、直接描き込んでしまったのですけど。笑

その後、リネンに5ミリ方眼線を引きます。縫い代は約1.5cm分とり、刺し終わってから1cmにカットし直すことにしています。

 

刺し子の画像_柿の花3

布に5ミリの方眼線を引く。糸色は「水面」

 

縦と横に一目ずつ刺していくだけ。でも、1列あけたりあけなかったり、なので、うっかり間違えないようにしないと!

そして、やっぱりラメ糸は気を使います。布との摩擦、針の穴との摩擦、糸同士の摩擦にも弱い上、撚りが甘いので糸端などは特に、すぐにバラバラにほどけてきます。

糸の長さを短めにすること、針を抜くときはゆっくりと、を心掛けました。糸端の処理は玉どめです。

扱いには気を使いましたが、でもやっぱりラメ糸は可愛いのです♪
その上、この「発泡水」は手触りがやさしい♪

 

刺し子の画像_柿の花4

縦、そして横に刺していけば、柿の花が浮かび上がる

 

■手縫いで仕立てる

さて、お仕立てです。
刺し子した表面に型紙を置き、そこから1cmのところに縫い代線を引きカットします。つまり9cm四方ですね。同じサイズの布をもう1枚用意します。

 

刺し子の画像_柿の花5

刺し子面に型紙を置いて、1cm外に線を引く

刺し子の画像_柿の花6

線をカットし9cm四方に

 

刺し子面をひっくり返して、今度は1cm内側に線を引きます(型紙を使うとラクです)。この線が縫い線になります。水かアイロンで後で消せるペンで引いた方が良いでしょう。

 

刺し子の画像_柿の花7

裏面に縫い線を引く

 

この後、裏の布と中表で縫っていきます。
ミシンを使うと早いのですが、実は今回は、四隅のひとつに細紐のループを挟み込もうと目論んでいました。レザーの丸紐なので、ミシンでうまく縫えるのか心配。おかしなことになると嫌なので、手縫いで仕上げることにしました。結構細かな目で半返し縫いをします。

 

刺し子の画像_柿の花8

ループを仮止めしてから、返し口5cmを残してぐるりと縫う

 

サイズを7cm四方と大きくしたことで、返し口も5cmとれてちょっと安心。狭いところからひっくり返すのは、繊細なラメ糸を傷つけないか不安になりますから・・・

縫い終わったら、水を含ませた綿棒を使うなどして縫い線を消し、完全に乾いてから軽くアイロンをかけます。そして、縫い代を割っておきました。その方が多分、表に返したときに綺麗になると思います。

 

刺し子の画像_柿の花9

縫い線を消し、縫い代を割る

 

返し口から表に返し、四隅の角を目打ちなどを使って丁寧に出します。でも、ここに後から巻き玉が付くので(隠れちゃうので)、そんなに神経質に角を出さなくても大丈夫。笑

 

刺し子の画像_柿の花10

表に返して、角を出す

 

■艶々ぴかぴかの巻き玉を作る

さあそして、肝心の巻き玉です。
前に作ったときのウッドビーズよりも、もう少ししっかりしていて、穴も大きなものをネットで探しました。穴が小さいと、糸を巻いたときにすぐに中が埋まってしまい、外側がまばらになってしまうので。

また、こういうビーズはどうしてもバリがついているもののようです。これをできるだけ取り除いてあげることで、ラメ糸へのダメージが減らせます。爪楊枝を使ってサンドペーパーを巻き、穴の中をシャッシャッ!頑張りましたよ~💦

 

刺し子の画像_柿の花11

右の塗装していないビーズを使う。バリを取り除く

 

前回の経験から、糸は60回前後巻くことで0.8ミリビーズの表面をほぼ埋めることができるとわかりました。長さはだいたい、140cmくらいあると安心です。

糸端の処理はよくわからなかったのですが、最後は内側の糸の間を3回くらいくぐらせてからカット。10cmくらい残して巻き始めた最初の糸は、そのままカットして大丈夫のようでした。かなり、ギュウギュウなので。

そうそう、クロスステッチ針を使いました。先端が鋭いと糸を傷つけますし、指に刺さっても痛いので・・・先が丸い針が良いと思います。

 

刺し子の画像_柿の花12

035_12 2 糸をひたすらビーズに巻き付けていく

 

60回、糸をビーズにくぐらせるのは、結構大変な作業です。糸が揃うように、また緩まないように、都度都度、左手の指で糸を抑えながらですから。指関節が痛くなってきました。涙

でも、出来上がった巻き玉の可愛さといったら♡
艶々で、ぴかぴかで、本当にたまりませんっ!笑

 

刺し子の画像_柿の花13

ラメ糸の巻き玉

 

巻き玉ができたら、クッションの内側から角に糸を出して巻き玉を付けます。先端に丸小ビーズを入れて糸を戻して引き、糸が目立たないように留め付けます。ループのある角は、ループの前に巻き玉がくるようにします。

 

刺し子の画像_柿の花14

四隅に巻き玉を留め付ける

 

最後に、中綿を詰めて、返し口を閉じれば完成。細かめのコの字とじが良いと思います。
中綿には、針が錆びにくい綿(シリコンを含ませた特殊加工の綿)を選びました。圧縮された綿を手でほぐすのも、地味にメンドクサイナアと思ったけど、本当にフワフワになります♪

 


KAWAGUCHI 針がさびにくい綿 70g TK13301

 

刺し子の画像_柿の花15

中綿を詰めて、コの字とじで閉じる

 

刺し子の画像_柿の花16

柿の花var.のピンクッション、完成です

 

■ピンクッションの可愛らしさ

今回のピンクッションは、針山と呼ぶより、やはりピンクッションだな、と思ってしまいます。それは、本当にソファに置きたくなるような、まさにクッションの王道の形だからなのでしょう。

ですから、これはドール用のクッションにしても素敵なのではないでしょうか(*^^*)

 

刺し子の画像_柿の花17

ドール用クッションにもぴったり♡

 

ラメ糸を使って刺し子をしたピンクッション。私は今回、色・柄違いであと3つ作りました。どれも可愛くて気に入っていますが、巻き玉16個を作って指が大変です!笑

 

刺し子の画像_柿の花18

4つ並んだラメ糸刺し子のピンクッション

 

小さなループが付いていますから、そこにカニカンなどを掛けて、吊るすこともできます。バッグチャームとかオーナメント、他にも何か楽しいことを思い付けるかも?

 

刺し子の画像_柿の花19

オーナメントとして壁に吊るしても♪

 

実は、たくさん失敗もしています。試行錯誤。まるで私の人生そのものです。笑
でも、リカバリーもたくさん経験できました。失敗を通して知見も得ることができたと思います。

去年あたりから、ピンクッションをいったいいくつ作ったことでしょう。実際に使っているのはわずかですけど、ピンクッションってなんだか無性に作りたくなっちゃうんですよね。

手頃なサイズ感というのもあるでしょう。加えて、中綿を詰めるということで、ぬいぐるみ感が出て、可愛くなってしまうのでは?と私は睨んでいます。笑

使わず置いておくだけでも、いとおしいのです。
そして、またすぐ「他にも作ろうかな」なんて思ってしまうのだから、
罪な存在です~(*^^*)

 

 

刺し子の画像_柿の花20

ラメ糸で輝く柿の花var.

 

 


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