色あわせ、糸あそび。

Sashiko brings a smile.

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花籠目の花ふきん

 

花ふきんを作るときは、私はこれまで、主にホビーラホビーレさんの図案入り晒布を使い(たくさん買ってしまったので・笑)、自分で「これ」と決めた“やり方”で仕立ててきました。

でもふと、違う“やり方”を経験してみても良いのでは?という気持ちになったのです。

美しい糸色に惹かれて購入した、ある「刺し子キット」。サイトで案内されていた刺し方動画を見てみると…。
それは私にとって初めての方法で、ちょっと楽しそう。動画を参考に刺してみたくなりました。

今回の作品は、さしこのさなのんさんの「花籠目」です。

 

 

 

刺し子の画像_花籠目の花ふきん1

花籠目

 

 

■初めての「刺し子キット」

刺し子に興味を持ってから、Instagramでいろいろな方の作品を拝見するようになりました。そこで知った新しい文様、糸色の組み合わせに、どれほど刺激をいただいたかわかりません。

皆さんのセンスや工夫、技術に憧れ、見せていただけること、教えていただけることに感謝する、そんな日々が今も続いています。

それにしても、刺し子って奥が深い。

糸の準備や晒布の仕立て方、糸処理、そして刺し順などにもいろいろなやり方があり、どれが正解とも言えない。それが刺し子なんだなあと、何度も迷い困惑しつつ、ますます魅了されている昨今です。

「さしこのさなのん」さんも、インスタで知りました。Webストアも開いておられます。手染め糸の綺麗な色で彩られた可愛らしいデザイン、「花籠目」の花ふきんの画像を見て、思わず注文した私でした。

 

✻さしこのさなのん

sashikonosananon.stores.jp

 

届いたキットには、2色の太糸と、水で消える図案印刷済みの晒布、初心者でも始められる丁寧な説明書が。一目惚れした美しい糸が、たっぷりの量で入っていて、それが特に嬉しかったです♡

 

刺し子の画像_花籠目の花ふきん2

キットの内容

 

■初めての“やり方”

付属の説明書だけでも十分だとは思ったのですが、刺し方動画もありちょっと楽しそうなので、せっかくだからそちらを見ながら刺していこうと思いました。説明書とは若干やり方が違う箇所もありました。

 

✻刺し子ふきんキット花籠目の刺し方

www.youtube.com

 

糸は、私はいつも玉巻きにしていましたが、今回は動画と同じように、“かせ”の1か所を切り、1本ずつ抜き取って使うことにしました。せっかくだから、全て従ってみようと思ったのです。

 

刺し子の画像_花籠目の花ふきん3

糸を切って準備

 

晒布はあらかじめ半分に折られています。その折られたところ(「わ」と言いますね)はそのままに、切りっぱなしの布端は、図案から3センチ外側に線を引き、そこで内側に折ります。

 

刺し子の画像_花籠目の花ふきん4

表布を折ったら、それに合わせて裏布も内側に折る

 

その後、仕付け糸で仕付けするのではなく、動画で「簡単です」とお勧めされていたマスキングテープを使って2枚の布を合わせました。なるほど、手軽です!

そして、外枠。印刷済み図案で、破線でなく実線を並縫いしていくのは初めてでした。

玉結びは作らず、1周してきたときに重ね縫いする方法。刺したい場所の3目前から刺し始めるのですが、なんと、裏からではなく表から刺していきます。糸端が表に飛び出したまま刺していくのも、初めて!

 

刺し子の画像_花籠目の花ふきん5

周囲をマステでとめて、外枠から刺し始める

 

刺し子の画像_花籠目の花ふきん6

糸を替えるときも3目重ね縫いする

 

外枠はブルーで刺し、まだ糸が長く残っていたので、そのまま図案の「籠」パートを刺し始めます。

 

刺し子の画像_花籠目の花ふきん7

外枠の後、内側を刺し始める

 

こちらの図案、目がとても大きいのです。直線ということもありストロークが長いので、たまらず一番長い刺し子針に替えました。ずんずん進めて気持ちいい!

 

刺し子の画像_花籠目の花ふきん8

一目が8ミリ前後ある

 

糸がなくなってきたら、外枠に3目重ねて終了。このとき糸端は3センチほど残しておきます。そして次は、刺したい場所の3目先から逆向きに刺し始め、ターンするように重ね縫いして進めていく。

一目が大きい図案なので、この「重ね縫い」で仕上げた後、糸が抜けてきてしまわないのか心配になるのですが。とにかく、従うことにします。後で水通ししてアイロンをかけてから糸端をカットすれば、大丈夫なようなので。

実は、私はまだ自分が作った花ふきんを、ふきんとして使ったことがなくて。人にプレゼントしたものは数枚あるけど、自分ではまだなのです。なので、洗い続けると糸端がどうなるか、実際のところを知らないのですね。

「使ってなんぼ」のふきんなのでしょうが、苦労して仕上げた花ふきんを道具として働かせることが、未熟者の私にはまだできないのです。もちろん、差し上げたふきんはどう使っていただこうと構わないのですが。

そのうち、かごカバーにでもしようとは思っています。でも今はまだ、私の花ふきんたちはときどき眺めたり確かめたりするだけの箱入り娘状態です。笑


■一筆書きの面白さ

さて、内側の図案を刺す話に戻りましょう。
段を変えるときは、布と布の間を渡し、「籠」パートの三方向を一筆書きのように刺していきます。この「一筆書き」という言葉が、動画の中で何度か使われていました。

最初は何の気なしに聞いていたのですが、刺していて「あれ?」と思ったのです。

糸の長さがちょうど合っていたのもあるのでしょうが、一筆書き的に糸を進めていくと、糸端の位置が隣と並ぶことに気づいたのです。つまり、段違いの同じ位置で始まり同じ位置で終わる。これは、六角形という図形による、一種の法則なのでしょうか。

もしかしたら、始点が最適な場所なら、本当に最初から最後まで1本の線で結べるのかもしれない?数学脳のある方に教えていただきたい!笑

 

刺し子の画像_花籠目の花ふきん9

一筆書きのように進めていく

 

刺し子の画像_花籠目の花ふきん10

パターンが決まってる?右側は裏面

 

刺し子の画像_花籠目の花ふきん11

「籠」パート終了。右側は裏面

 

その後、「花」パートをグリーンで刺していきます。こちらは、刺し始めも刺し終わりも3目返し縫いで糸処理します。

 

刺し子の画像_花籠目の花ふきん12

「花」パート。刺し始めと刺し終わりの糸処理

 

やはり、同じパターンが続くのですよね…。全てではないのですが。

 

刺し子の画像_花籠目の花ふきん13

枠の中、終了。右側は裏面

 

■でも、すべては従えなかった

刺し終わったら、水通しです。30分以上は水につけておき、優しくもみ洗いをして印刷線を消します。

私はいつも、全部終わった最後に水通しをしていましたが、今回は、枠飾りもコの字とじもしないうちに、この工程を踏みました。そして、半乾きでアイロンをかけます。

 

刺し子の画像_花籠目の花ふきん14

水通し。そしてアイロン

 

その後、飛び出してる糸を引っ張るようにして、際でカット。こうすることで、ふきんを使っているうちに糸は完全に布と布の間にもぐっていくのでしょう。なるほど、それならば、糸端が飛び出しているのは表でも裏でも、どちらでもOKなわけです。笑

 

刺し子の画像_花籠目の花ふきん15

糸を引っ張りながら、際でカット

 

面白いなあ。面白いなあ。

私は何度、そうつぶやいたでしょう。いろいろなやり方を試してみるのも、楽しいですね♪

けれども、今回、何もかも従うわけにはいきませんでした。う~ん、やはり、「我」が出てしまいますね。

まずは、マステ。
隅の方が剥がれてきて、手にベタベタくっつきやりにくかったので、外枠を刺し終わった時点で取ってしまいました。私には、仕付け糸の方が向いているようです。笑

そして、仕上げ。
糸処理の後、端をコの字とじにして完成、と動画では教えてくれていたのですが、余白の広さが気になってしまい、外側にもうひとつ、枠を刺すことにしました。これはグリーンで。

その前に、ブルーの枠に、同じ色で枠飾りもすることに。グリーンの枠は、枠飾りなし、とします。

 

刺し子の画像_花籠目の花ふきん16

外枠の外に線を引き、もうひとつ枠を刺す

 

布端の処理をどうするか迷ったのですが・・・。
2辺は布の「ミミ」でほつれる心配なし。あとは「わ」だから、これも大丈夫。切りっぱなしだった布の端も、外枠を刺したとき、折り込んだ縫い代も一緒に縫ったため、こちらもほつれる心配はないはず。ということで、コの字とじもすることなく、今回はこれで完成形としました!

 

刺し子の画像_花籠目の花ふきん17

花籠目、完成です。右側は裏面

 

裏面を見ると、グリーンの糸が長く出ている(約1.3センチ)のが、ちょっと気になります。本当にふきんとして使用したら、この糸が引っ掛かってしまわないか、ちょっと心配。グリーン(「花」パート)を先に刺してから、ブルー(「籠」パート)を刺せば、この裏のグリーンの長い糸を、ブルーで抑えることができましたね。

外枠を2重にしたのは、我ながら良い判断だったと思います。余白がちょっとキリリとしたし、可愛くもなったかな?と。そして、思ったより、並縫いの目が揃っていたようで、それも嬉しかったのです(*^^*)

 

刺し子の画像_花籠目の花ふきん18

広い余白だし外枠は2重に

 

綺麗めなくすみカラーのこの2色が、とにかく好き。ブルー&グリーンは、梅雨時に爽やかな気分を与えてくれますね。デザインも可愛いし、さくさく進めるし、本当に楽しい刺し子タイムでした♡

晒布も、適度なハリと柔らかさで縫いやすく、とても良かったです。

 

刺し子の画像_花籠目の花ふきん19

糸も布も、大満足

 

今回、初めてづくしでちょっと不安にもなりましたが、刺し方そのものはとてもシンプルで、難しさはありませんでした。いろいろ学びも多く、面白い体験ができました。

いつものやり方をちょっと変えてみる。
そんな小さな冒険を、今後もしていけたらいいな、と思っています♪

 

 

刺し子の画像_花籠目の花ふきん20

素敵な糸に心和んだ花籠目

 

 

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