色あわせ、糸あそび。

Sashiko brings a smile.

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人生初の刺し子は、霰亀甲の花ふきん

 

「刺し子って、こんなに可愛いものだったの?」
と、思わず声が……。

1年前の秋のことです。Instagramで、ある方の刺し子作品をたまたま目にして、ちょっとした衝撃を受けました。

それまで私の中では、刺し子って「和」そのもので、真面目で質素で奥ゆかしい、昔ながらの日本女性、みたいなイメージがありました。ところが、その作品はまるでメルヘン。淡い色合いの明るさ、軽やかさ、自由で陽気な表情に、そう、ドキドキしてしまったのです。

それから程なくして、試してみようかな、という気持ちになりました。刺し子のこと、何も知らなかったのに……。

 


こんにちは。つきかなです。
刺し子と出会って、そろそろ1年。ゆっくりペースですが、楽しく作品づくりを続けています。

これまで自分の記録のために、ノートをつけてきました。後々のために、写真も撮ってきました。ここは、こうしたよ、とか。ここで悩んだんだよね、みたいなことです。もちろん、どんな文様をどんな糸で刺したか、ということも。

もしかしたら、すぐに興味が薄れてしまうかもしれない、と思いながら始めた刺し子ですが、今なお楽しく、控えめに言って「大好き」で。笑

なので、ノートの記録と写真を、いっそブログの形にまとめてしまおうかな、と思い立ちました。

自分の記録のためではありますが、素人ならではの疑問や所感、攻略(大袈裟)など、もしかしたらどなたかのお役に立てるかもしれません。そうであったら、どんなに嬉しいことでしょう。ときどき、コラムも交えるつもりです。お付き合いいただけたら、幸いです。

 

というわけで、さっそく始めてみたいと思います。

 

刺し子の画像_霰亀甲の花ふきん1

霰亀甲




■六角形に面白さと安定を感じた霰亀甲

人生初の刺し子作品は「霰亀甲(あられきっこう)」の花ふきん。オリムパスさんの「刺し子 花ふきん」H-1013を使用しました。水で消える図案が印刷されています。初心者には大変ありがたい!

霰亀甲は、長寿吉兆を表す吉祥文様の「亀甲」をアレンジしたものだそうです。

六角形が基本モチーフ。3方向の直線を刺し進めていきます。大小の六角形が並ぶのはなんとなく面白くて、でも安定を感じますね。落ち着きます。

しかし、とにかく何もわからないままのスタートで、何から始めていいか戸惑いました。刺し子について書かれているブログを探して、読み漁ることから始めたのですが、最初はちんぷんかんぷん。

 

■糸はどうするの?

まず、買ってきた糸をどうするか、です。
オリムパスさんの刺し子糸、ボカシ(色番51)を使用したのですが、刺し子の糸は「かせ」という形になっていて、このままでは使いにくい。

手芸店のサイトを見たら、かせを開いて1か所で切る、という方法が書かれていました。そうして、1本ずつ抜いて使うのですね。仕付け糸なんかと同じです。

初めてなので、この方法でやってみました。1本の長さは1mくらい。50㎝が良いとのことでしたが、短すぎると私は思ったのでスルー。

 

※この方法は簡単なのですが、糸の長さが決まっているので、布端で糸始末をしたい場合には、足りなくなってはいけない、と気を使います。また、長く余らせて切ることも多く、もったいない。次からは別の方法をとることにしました。玉巻き、です。その件については、次回。

 

■布の仕立てはどうするの?

花ふきん用晒布に同封されていた説明書では、最初に布を仕立てる方法が書かれていました。

図案の外枠から約1.5㎝のところで、中表に「わ」にして、反対側の外枠から約1.5㎝のところを縫い合わせ、約0.5㎝を縫い代として残して切り落とし、表に返す、というもの。天地の辺は、布のミミになってほつれないので、そのままにするようです。

ネットなどで調べたやり方では、ミミになっている辺もちゃんと縫って、一部分10㎝ほど縫い残しておき、そこからひっくり返し、その部分を後でコの字綴じする、というのが多かったのですが、まあ初めてだし、メーカーさんに従ってみることにしたのでした。

 

※やっぱりちょっと思っていた感じと違うので、次回からは仕立て方を変更することになります。

 

■アイロンはだめ?

折りたたんであった布を真っ直ぐにしたくて、アイロンをかけようとしたのですが。オリムパスさんの説明書では、布のプリント(図案)は洗うと消えるけど、アイロンの熱で消えなくなる場合があるとのこと。刺し終わる前にアイロンを使用しないでください、と書いてあります。

 

※仕方なく、手でしわを伸ばしながらの作業となりましたが、次回(ホビーラホビーレさんの花ふきん)からは、やっぱりアイロン、かけることにしたのでした。ホビホビさんのプリントは、アイロンかけても水でちゃんと消えてくれました♪

 

■糸端の始末はどうするの?

2枚重ねとなった晒布。いよいよ刺し始めます。まずは外枠線から。ネットでは、玉止めしている方もいらしたのですが、私は玉止めしない方法を選びたいと思いました。

いくつかの方法があるようです。迷いますね。今回はオリムパスさんの説明書にあったやり方にしてみました。刺し始めはかぶせ縫い。刺し終わりはすくい縫い。要するに、表に出ないように3針戻って重ねるというものです。

 

※この方法も、4作目からはやめました。刺し始めと刺し終わりのところが盛り上がって、裏とはいえあまり綺麗に見えないなあと、私にはちょっと残念ポイントだったのです。

 

■渡した糸が目立ってしまう

少し刺すごとに糸をしごいて、布がつらないようにし、順番通りに刺していき、初めてにしては割とスムーズにゴール。完成したときはとても達成感がありました。軽く水洗いして印刷線を落とし、半乾きでアイロン。

インスタ用に撮影しましたが、あれ、思ってた感じと違うな、と。表布と裏布の間に通した(渡した)部分が、思いのほか目立ち、ちょっと残念な気持ちになってしまいました。

これは、渡した糸が長かったからなのか(しかし図案なので仕方ない)、晒布の素材や色によるものなのか。いや、アイロンのかけ方が悪かったのかも。ステッチがつぶれないよう、タオルを敷いて、裏側から低めの温度で、気を付けてかけたつもりだったのだけど。

 

※糸の長さも、布の質や色も、どちらも原因だったと思います。糸の色や太さによっても、目立ちやすさが変わるでしょうね。アイロンも、多分ちょっときつかったのかな?笑

 

■好きな色の糸と、もっと出会いたい

わからないことだらけだったのですが、初刺し子は期待以上の楽しさでした。六角形の並びも楽しいけれど、6本の糸の集まる部分が、花びらみたいで、しかもグラデーションの糸ならではの可愛らしいお花に見えて、ひとり萌えていた私。笑

刺し子の画像_霰亀甲の花ふきん2

糸の集まる部分が花びらのように見えて……

 

裏もポチポチしていて、なかなか可愛い。しかし、シワシワだわ、この写真。涙

刺し子の画像_霰亀甲の花ふきん3

裏はこんな感じ

 

ブログやインスタで調べているうちに、本当に素晴らしい作品の数々を浴びるように見させてもらい、まだ刺し終える前から「次はこういう感じがいいな」とか「私でもこんな文様が刺せるようになるかしら」と、興奮。

そして、糸。
可愛い色や、味わい深い色。たくさん手にしてみたくなったのでした。今回はボカシ糸1種類で仕上げましたが、次は複数の色を組み合わせてみたい。糸を選びに、お店に行きたい!と、お試し気分で始めた刺し子は、お試しだけでは済まなくなってしまったようです。

霰亀甲を仕上げた翌週、私はホビーラホビーレさんのショップに行くことに。
次回に続きます♪

 

刺し子の画像_霰亀甲の花ふきん

いつかまた刺してみたい、霰亀甲