しばらく刺し子をしていません。
2月に恐ろしく辛いことが起こり、その後、何も手につかない日々が続き、また多忙でもあったためです。人生にはそういうことも、ままあるものですね。
大好きになった刺し子を、そろそろまた刺してみようかな。
最近になってようやく、そんな気分になってきました。でもその前に、ずっとここの記事の更新をしていなかったことが気になって。
前回の記事では、花刺しのミニ花ふきんのことを書いていますね。その後、4つの刺し子作品を作っていたのです。
少し時間が経ち過ぎてしまったかもしれません。ちゃんと思い出せるかな?
不安はありますが、刺し子ノートと写真は手元にありますので、ブログにまとめて記録したいと決めた、過去の自分をガッカリさせないように、ソロソロと復活してみようと思います。
✻こちらが前回の記事です↓
あまり時間がなくてもいろいろな文様を体験したい、そのためにはふきんのサイズは小さくてもいい、と考えた私は、セリアさんのミニ花ふきんに手を伸ばし……。「柿の花」と「花刺し」を体験することができました。
楽しかったし、待ち遠しかった次の景色がすぐに見られる、ということも気に入って、引き続きもうひとつ、ミニサイズを刺してみようと思いました。
刺し子初心者。7作目は、セリアさんのミニ花ふきん「十字花刺し」です。
■憧れの文様、十字花刺し
刺し子に興味を持ったのは、2020年の秋。ある方のInstagramの写真を見たことが、大きなきっかけでした。それまでの私の、刺し子に対するイメージをがらりと変えてしまった刺し子作品の写真。明るく陽気なその姿はまるでプリンセス。本当に可愛らしくて、美しくて……。
✻その話は、もうひとつのブログで触れています↓
多分、そのときの文様がこの十字花刺しだったと思うのです。私にはいくつかの憧れの文様がありますが、その中でひときわ輝く存在であることは、間違いありません。
実は、昨年の3月にホビーラホビーレさんの十字花刺しの図案入り刺し子布を入手していたのですが、初夏になってセリアさんのミニ花ふきんをいくつか買った折、十字花刺しも買ってしまった私でした。
なんというか、憧れの文様を大きなサイズで刺す前に、ミニサイズで練習しておくのもいいかな、なんて考えてしまって。
憧れと言えば・・・
このミニサイズの十字花刺しを刺したのは昨年の10月。実は、刺し始める1週間ほど前に、私はデパートの催事で憧れの「染色アトリエKazu」さんの刺し子糸を、いくつか購入していました。
すぐにでも使ってみたいKazuさんの糸。でも、十字花刺しで使うのはやめたんですよね。
それは、何故だったのでしょう。よく思い出せませんが、練習のつもりで刺すと決めたものに、憧れの糸をいきなり使うのは勿体ない、なんて考えたのかもしれません。あるいは、単純にKazuさんの“段染め糸”よりも、単色の糸だけで刺した方が、この文様に合いそうだ、と思ったのかも、ですが。
で、単色のホビーラホビーレさんの糸(グレー)を、ネットで買い足したりした私でした。そのときには、他の憧れの文様の布も注文。糸や布ばかりが増えていき、全然刺すスピードが追い付かない状態。これではただのコレクター?なんて焦ったのも、この頃でした。
憧れって、ちょっと複雑な行動心理につながったりします。私の場合は、ですけど。
■単色の糸、2色で色分け
十字花刺しでははっきりした単色を使ってみたい。と、最初は赤一色を考えていました。でも、それだけでは何か物足りなく感じて、ライトグレーとの2色にしたのでした。
ホビホビさんの刺し子糸126(ストロベリーレッド)と129(ライトグレー)。忙しい時期でめまいもあって体調もあまり思わしくなかったのですが、糸を触っていると癒されました。赤とグレーは、とても綺麗だと思いました。
糸端の処理も、布の仕立ても、前回と同じです。
行って帰って結ぶ。
今回も枠線の外の、布と布の間がバックヤードです。
なるべく印刷線に忠実に刺そうとするのですが、なかなか難しかったです。特に、この後、斜め方向とぶつかることになる場所。90度+45度=135度の鈍角は針で狙いにくく、ちょっと緊張しました。
縦横が終わったら、次は斜めのライン。赤を強めにしようと決めていましたが、いざとなるとグレーとのボリュームバランスに悩みました。
セリアさんの十字花刺し。針目は細かくはないのですが、柄自体が細かくて、刺していると結構びっしりしてきます。
仕上げは、仕付けをかけて、コの字とじ。あまり面倒に感じなくなってきたのは、少し慣れたということでしょうか?
仕上げの段階に入り、そろそろおしまいだなあって思うと、ちょっと寂しくなります。笑
水通しをしたら、印刷線のブルーが水の中に溶け出していました。アイロンをかければ完成です。
■次の旅が待っている
十字花刺しって、バッテンみたいな十字がたくさん並ぶ、可愛らしい図柄ですよね。裏も、お口みたいな四角が見えてきて(まあ、平行四辺形や台形になったりもしたけど)とても面白い。
色は今回、2色にしましたが、1色でも刺してみたい気がしました。やはり、グラデではなく単色で。ホビホビさんの大きいサイズのときはどんな色にしようかな、なんて、楽しく思いを巡らせた私です。
憧れの文様を、7作目にしてようやく刺すことができ、感無量だったのを思い出します。そして、仕上げの段階に入る頃、寂しさを感じながらも、次はいよいよ、憧れの「染色アトリエKazu」さんの糸を使うのだと思うと、ワクワクしていましたっけ。
当時、季節は秋。葡萄色の段染め糸をたっぷり使って、秋の景色を描きたいと思っていたのでした。
次回に続きます♪