刺し子する楽しさに目覚めてしまった私。お次は「麻の葉」です。
前回の「花亀甲」のとき一緒に布を仕立てておき、仕付けまで済ませておいたので、今回はすぐに刺し子の作業に取り掛かることができました。
ああ、刺し子したいな。
と思ったときに、布の仕立てから始めることを思うと、つい面倒になってしまう。まだまだ、ですね……。
思えば、フランス刺しゅうをしているときも、同じです。素敵な図案を見つけて、次はこれを刺してみたい、と思うのに、何に刺すの?何を作るの?という問題を前にして、立ち止まってしまう。
いつか額装しようと思っている刺しゅう、いつかブローチになるかもしれない刺しゅう。そういうものが引き出しにたまっていきます。笑
まずモチーフありきの刺しゅうと同じように、文様に惹かれるところから始まった、私の刺し子熱。私は刺し子をしたいのであって、ふきんが欲しいわけではないのですね。
ただ、ふきんという形はシンプルで、重ねて積み上げても、なんとなく可愛い。そして、使おうと思えばいつでも使えるし、どなたかに差し上げても良いので、不要なものを作っているという心の負担が少なくて済む。そこが素晴らしいと思います。
仕立ては面倒だと言っても、お洋服を作るよりずっとらくちん。素敵な仕上がりを目指して、大変だと思わずに楽しみたい。糸で彩られることを待っている布のためにも。
図案が印刷されている晒布は、その状態でも十分に可愛いくて、早くなんとかしてあげなくちゃ、なんて気持ちになります。(*^-^*)
■人気の文様、麻の葉
昨年の秋、手芸店で見掛けたサンプルは、麻の葉の文様でした。なんだか、引き込まれるような、素敵なリズムを感じ、足を止めて見入ったのを覚えています。
6枚の葉の連なり。中心に集まる12枚の花弁。やはり、六角形の幾何学模様がベースとなった文様が、私は大好きみたいです。
麻の葉は日本の伝統文様のひとつで、目にすることの多い柄ですよね。そうそう、大ヒットしたアニメ「鬼滅の刃」で、禰豆子ちゃんが着ている着物もこの柄ですね。
麻は成長が早くまっすぐに伸びることから、この文様には「子どもがすくすく育つように」という願いが込められているそうです。また、麻は神聖なものとして厄除けやお祓いに使用されてきたことから、「魔除け」の意味合いもあるとのことです。
刺し子をされている人たちの中でも「麻の葉」がお好きな方、多いようですね。
さて。
私がトライしたのは、ホビーラホビーレさんの「麻の葉Ⅱ」323です。
■刺し順に悩む
刺し子糸は、ブルー系を選びました。ホビホビさんの119(アクアブルー)と201(ぼかしブルー)。今回も糸は玉巻きに。針は前回と同じ、クロバーの太さ0.91㎜長さ42.9㎜。刺し子糸のブルー系は「和」味が深まる気がしました。ぼかしブルーは紺色がちょっと強めかな。可愛いけど♪
さて、今回悩んだのは、刺し順です。
ホビホビさんの説明書の通りにすると、最後の斜め方向をブチブチに切りながら進めることになってしまう。わずか6針なのに!
それだと縫いはじめと縫い終わりが延々、繰り返されるわけで、糸端の始末ばかりするはめに。それはないわー、と思い、ネットで検索。やはりここの部分、渡す(布と布の間を通す)という方が多く、私も渡そうと決めました。
となると、渡すラインと交差するラインは、多分、渡した後から刺した方が良いのではないかと考え(先だと渡すときに狭いので)、順番も①~⑥を、③→②→⑥→①→④→⑤に変えることに。
錆びついた頭を、久々に使った気がしました。(T_T)
こんなややこしいことを考えながら刺し進めていたのに、当時、私はバタバタと本当に忙しくて、しかも体調が崩れることも多く、刺し子の作業時間は細切れもいいところでした。ブランクも長くなりがちだったし、よく順番を間違えずに終われたものです。
■糸の長さを考える
この麻の葉のときまでは、糸端の始末を3針返し縫いする方法をとっていました。それも、縫い終わりを枠まで延ばし、枠の裏の縫い目に重ねて始末する、と決めていました。
その前提で、1回で刺す糸の長さを決めます。だいたいが、行って帰って、で1回。ただし、斜めのラインは端の方では2往復、3往復となることも。
布に糸を置いて、ざっくりと長さを決めていました。
■裏も可愛い
刺し子をしていると、途中でもひっくり返して裏を確認したくなります。どんな可愛らしいことになってるかしら~と思って。笑
そんな、裏も可愛い文様が、きっと多いのでしょうね。ますます、裏をおろそかにできない気持ちが強まりました。
糸の端の始末を、返し縫いにしてきましたが、重ねた部分が気になります。それが裏であっても、「そこはバックヤードじゃないよぉ」という思いが、モワワワ~ンと膨らんできます。
そう。裏も愛でたい。裏も表舞台、なんです。
…では、バックヤードはどこ?
次回に続きます♪