色あわせ、糸あそび。

Sashiko brings a smile.

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刺し子2作目は、花亀甲の花ふきん

 

昨年の暮れに、ホビーラホビーレさんの実店舗に、閉店時間ぎりぎりに駆け込んで買った刺し子用の図案入り晒布、3枚。次はどれにしようか、楽しく悩みました♪

 

刺し子の画像_花亀甲の花ふきん1

花亀甲


■お花畑のような花亀甲

最初に作った霰亀甲が、グリーン・ブルーのグラデーションだったので、今度は温かみのある色で刺してみたいと思い、それならばお花のイメージが良いかな、と。

選んだのは「花亀甲(はなきっこう)」315-2でした。前回と同じ、長寿吉兆を表す吉祥文様の「亀甲」をアレンジしていますね。おめでたい柄です。そして、六角形はやっぱり落ち着くと感じる私。笑

花亀甲も、憧れていた文様のひとつでした。お花畑のようなドリーミーな仕上がりになるといいな、と願ったのを覚えています。

布は、前回のオリムパスさんのものよりも、少しクリームがかったオフホワイトでした。出来上がりサイズは、オリムパスさんのが約34×約34㎝だったのに対し、ホビホビさんのは約32×37cm。文様によっても多少、変わってくるのでしょうか。


■仕立て方を変えてみた

前回は、オリムパスさんの図案入り晒布に同封されていた説明書に従い、中表にした布を1辺だけ縫い、ミミのある2辺はそのままにひっくり返して、割と簡単に仕立てました。

でも、今回はホビーラホビーレさんのサイトにあった方法に従ってみることに。

布を、印刷線から1㎝のところで中表に折り、「わ」以外の辺を印刷線より1㎝外側で縫う(ミシンでもOK)。このとき、返し口として10㎝くらいを縫わずにおくこと。

返し口より表に返して、返し口をまつる、とありましたが、まつり縫いでなく、コの字とじにしました。カタカナの「コ」のように糸を渡して、布と布を縫い合わせる方法です。コの字とじにしたのは、ネットで他の方がそうされていて、仕上がりがキレイだな、と思ったからです。

また、サイトにはありませんでしたが、縫い代のカドを斜めに落としました。ひっくり返した後の縫い代の重なりを、少なくしたかったからです。

 

※印刷線からの距離ですが、縫い代に余裕があったので、私は1㎝ではなく、1.5㎝にしました。(あれ?全然、サイトに従ってない?)それから、仕立て方はこの次の次から、大きく変わります。それによって、糸端の始末も変わりました。そのお話はいずれまた。


■アイロンをかけ、仕付けもする

表布と裏布がある花ふきん。刺しているうちにずれてしまわないか、実は前回、不安でした。

それで、今回からは刺し始める前にアイロンをかけて、ざっくりと仕付け糸で仕付けもしてみることにしました。

そして、同じ作業を次の作品でもするはずなので、次回刺すつもりの刺し子布も、同様に仕立てておきました。同じ作業はまとめてしておいた方が、効率的ですしね。

 

※効率もですけど、気分も違います。次回は仕立ての手間なくすぐに刺し始められる!そう思うと、本当に気が楽になりました。笑

 

刺し子の画像_花亀甲の花ふきん2

刺すまでの準備がなかなか手間ですね

 

■縫い目の細かさ、糸の太さなどで、針も変える

今回使った糸は、ホビーラホビーレさんの刺し子糸。111(濃ピンク)と114(黄緑)、そして213(ぼかしミックス8)の3色。

花ふきんの外枠をピンクで刺したのですが、そのときは前回の霰亀甲で使用したのと同じ針を使いました。クロバーの刺し子針で、太さ0.99㎜長さ44.5㎜。調べるとこれ、フランス刺しゅう針の№3とほぼ同じようです。私の持っているフランス刺しゅう針(こちらもクロバーさんの針)の№3は、太さ1.0㎜長さ44.5㎜でした。

そして、外枠の後、ぼかしの糸(213)を同じ針に通して、枠内を刺し始めると、なんだか硬い。針を布から抜くときに力がいる。そういえば、ピンク単色の糸より、ぼかしの糸の方が太いのです。心なしか、滑りも良くない。

針を変えてみようと思いました。同じクロバーの「刺し子針取合せ」の中に入っている、太さ0.91㎜長さ42.9㎜にします。これはフランス刺しゅう針の№4とほぼ同じ。私の手元にあるフランス刺しゅう針の№4は、太さ0.9㎜長さ43.0㎜でした。

針を細くしてみたら、少しスムーズになったものの、まだ多少きつい感じが残っていました。「花亀甲」は「霰亀甲」より縫い目が細かいデザインだったので、そのせいもあるのでしょうね。また、布そのものも、ホビホビさんの方がオリムパスさんよりも、ちょっとだけ目が詰まっているような気もします。

針をどう選ぶかは、今後の課題とします。ひとまず太さ0.91㎜長さ42.9㎜(フランス刺しゅう針№4)は、細い単色糸のときも使いやすかったので、その後はずっと今に至るまで、この針ばかり使っています。もうちょっと勉強しなくては。


■刺し子糸、その色の魅力といったら!

「かせ」の状態で見たときと、糸玉にして見たときとで、刺し子糸の色の印象は変わるなあって、実はちょっと不思議に思っていたのですが、刺し始めるとまた、いやもっと、雰囲気が変わったのには驚きました。

え!こういう感じだったの?
そうきましたか!

と、刺しながら何度もびっくりしていた私。刺してみるまでわからない、刺し子糸の色の面白さに、すっかりやられました。

もうね。特に213のぼかし糸。本当に想像を超えて可愛くて。
パステル系なんだけど、なんというか、ベイビーな感じ。優しく楽しい色合いは、お菓子の金平糖みたいです。

刺し子の画像_花亀甲の花ふきん3

213の糸を刺したところ。右側は、裏面

刺し子って、糸の色との出合いにときめくという、そういう楽しみもあるのだと知りました。

ぼかし糸で横のラインを刺した後、111の濃ピンク(でも全然濃くない淡いピンクなんです)で斜め方向を刺し始めると、ベイビー感が増してきて、ますます甘くなっていきます。

刺し子の画像_花亀甲の花ふきん4

ピンクが加わるとこんな感じ。右側は、裏面

ちょっと、塗り絵をするときのワクワク感を思い出しました。早く次の景色が見たい♡という、あの感覚ですね。

最後の斜め方向を114の黄緑で刺し始めると、ベイビー感は少し抑えられ、お花畑感が増したように見えました。

こんな色柄のベビー食器があったらいいなあ、とふと思ったり。

刺し子の画像_花亀甲の花ふきん5

端で糸の始末をしたいので、斜め方向の糸の長さには気を使います

ホビホビさんの刺し子糸は発色も良いし、滑りも良い、とどなたかがおっしゃっていました。オリムパスさんのぼかし糸しか、まだ他を知らない私ですが、確かに色味は本当に綺麗だし、単色は特に、毛羽立ちも少なくて刺しやすいな、と感じました。


■渡す?渡さない?

ところで。
水で消える印刷線の入った晒布には、刺し方の説明書が付いてきます。ホビホビさんの「花亀甲」にもありました。

そこに、「裏で糸をわたす」という言葉がありまして。表布と裏布の間に糸を通す、ということですね。

でも、細かい柄で、渡す場所が非常に多くなってしまう(=時間がかかる)。それに、渡す長さもほんの6㎜程度。これ、渡さなくても(裏に出しちゃっても)いいんじゃない?と思いました。

ネットで皆さんの作品を見せていただくと、渡さないという方もとても多かったのです。むしろ、渡さない方が、裏が「花火みたいになって可愛い」とおっしゃる方もいて、私も渡さない方法を選びました。

刺し子の画像_花亀甲の花ふきん6

裏です。6本の長めの花びらが、花火みたいに見えます?

でも、ほんのちょっと、渡したらどんな裏面になっていたのかな?と気になっています。次にこの文様を刺すことがあったら、渡してみようかな?


この件に限らず、刺し子の先輩方で、メーカーさんの説明書の通りにはやらない、という人たちが結構いらっしゃいます。やっぱり刺し子って、自分で考えてやりたいように、自分がやりやすい方法を選んで、作品を仕上げていくもののようですね。

とはいえ、経験のないド素人には、それは楽しいことである以上に、なかなかの厳しさです。笑

迷いながら、悩みながら、試行錯誤していくことを、私、覚悟しました。ブログやSNSを、今後も参考にさせていただきたいと思います。皆さんに、感謝!です。


不思議に思うこと、知りたいことが、どんどん出てきてしまう刺し子。針目ぎっしり系の文様は時間がかかって大変だけど、完成したときの達成感は何ともいえません。色の可愛らしさには癒やされまくるし、ますます刺し子に魅了されていく私。
次回に続きます♪

 

 

刺し子の画像_花亀甲の花ふきん7

213のぼかしミックス8は、また是非使いたい色です