色あわせ、糸あそび。

Sashiko brings a smile.

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刺し子15作目は、枡ざしの花ふきん

 

刺し子をあしらった小物づくりをしてみたくて、昨年の秋ぐらいから妄想が膨らんでいた私です。まだ妄想のうちのひとつしか形にしていませんが、これからも折を見て作ってみたいと考えています。とっても楽しいので。(*^-^*)

形になったひとつというのは「一目干網のがま口ポーチ」。年末年始の外出に、モバイルバッテリーケースとして大活躍してくれましたよ♪

 

tsukikana2.hatenablog.com

 


そんなわけで、しばらく花ふきんから離れていた私です。が、久々に広い面積を刺し子したいな、と思いまして、刺し子布のストックを引っ張り出しました。

今年初の花ふきん、どれにしようかな。嬉しく迷いました♡

刺し子初心者。15作目は、ホビーラホビーレさんの「枡ざしⅡ」318です。

 

 

刺し子の画像_枡ざしの花ふきん1

枡ざし




■縁起の良い伝統柄

この印刷済み刺し子布は、ネットでなく、確かホビホビさんの店頭で購入したはず。図案の可愛らしさに惹かれたのでしょうね。

難易度で言えば、かなり簡単だと思ったのです。縦、横、斜めになみ縫いして、枡の中に小さなモチーフを置いていく。

ただ、モチーフ部分の糸始末はどうするのかな?と疑問には感じたんですよね。疑問には感じていつつ、何とかなるだろうと、私は見切り発車してしまいました。早く刺したくて。笑

本当に可愛い文様だと思います。枡ざしというのも伝統柄だそうで、読み方が「増す」と同じ意味合いを持つため、縁起物とされているのだとか。(ホビーラホビーレさんのサイトより)

枡の中にモチーフを入れたのは、きっとホビホビさんオリジナルなのでしょうね。枡刺し、とせず枡ざし、としたのは、何故なんだろう?と細かいことを言いつつ。笑

増したり、益々栄えたり、を願いながら刺していこう♡と、久々に布の仕立ての準備をしました。モチーフ部分以外は、今回も枠線の外で糸処理をします。なので、表布と裏布は、最後にコの字とじで合わせます。

 

刺し子の画像_枡ざしの花ふきん2

布を裁断し、仕付け糸を(糸が見えないかな)

 

■色はお気に入りの組み合わせで

糸の組み合わせをどうするか。
迷いましたが、ホビホビさんの濃ブルー(113)とライトグレー(129)に決めました。

この2色が並ぶ美しさを、以前、亀甲花刺しの花ふきんのときに知ったのです。何とも言えない微妙な色味。綺麗で可愛いのにシックで。あの心地良さをもう一度、と思ったのでした。

 

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枠線を刺し、まずは縦方向に。
このデザイン、ステッチが並ぶみたいで心地良いんですよね。色味的に、少しデニムを彷彿とさせるかも、などと考えながら。

続いて横方向に刺していきます。3本ラインが交差する部分がドキドキしてしまうくらい好きです。笑

 

刺し子の画像_枡ざしの花ふきん3

縦を全て刺してから、横方向を刺す

 

刺し子の画像_枡ざしの花ふきん4

3本ラインの交差点。右側は裏側

 

縦横が終わったら、斜めのライン。私は真ん中あたりを通るラインから刺していきます。ブルーとグレーを交互にしました。

 

刺し子の画像_枡ざしの花ふきん5

斜めライン。右側は、全て刺し終わったところ

 

■モチーフ部分の刺し順を検討

さて、いよいよモチーフ部分です。
“糸始末どうする問題”を、解決しなくてはなりません!

端切れを使って、試しにモチーフを刺してみました。ひとつは玉止めをして、ひとつは玉止めせずに数針被せ縫いする方法で。

ただし、被せ縫いするには、ホビホビさんの説明書の通りでは無理でした。始めのラインが一針しかないからです。なので、順番を少し変えて刺してみました。

 

刺し子の画像_枡ざしの花ふきん6

上が玉止めで下が被せ縫い。右側は裏側

 

被せ縫いの方は、裏の飛び出した糸を最後にカットする想定。玉止めはそうもいきませんから糸も残って玉もある。可愛いといえば可愛いけど、ちょっと気になります。やっぱり、玉止めはしたくないなあ、と。

3針ほど手前から、裏布だけをすくって縫いはじめ、針を表の始点に出してから普通に刺していき、縫い終わりも裏に針を出して3針ほど裏布だけをすくって返し縫いをする。

これを被せ縫いと言うのか、本当のところはわかりませんが、私はこの方法でモチーフを刺そうと決めました。

そのためには、最初と最後に、長い直線がほしいところです。もう一度、ホビホビさんの説明書の図とにらめっこ。もっと適した刺し順はないかと、真剣に考えましたよ!

 

刺し子の画像_枡ざしの花ふきん7

左はホビホビさんの図。右が私の考えた順番

 

①から始まり、①´まで直線縫い、②の場所まで布の間をくぐらせて、②から②´までを刺す。これを順序通りに繰り返して、最後、⑫´で終わります。最初と最後、返し縫い(被せ縫い)をする長い直線を用意できました。(^_^)v

 

刺し子の画像_枡ざしの花ふきん8

裏側からモチーフを刺し始める。右側は表の始点

 

モチーフの色は、ブルーとグレーに加えて、パープル(112)も採用しました。

実は、ブルーとグレーの残り糸が少くなってきて、全部をこの2色で刺せるのか心許なかったからなのです。でも、このパープルは好きな色だし、良いアクセントになったかなって、満足です。3色の配置でも、またまた悩みましたけどねー。

 

刺し子の画像_枡ざしの花ふきん9

全てのモチーフが刺せました

 

■悩み、考えたからこその愛おしさ

モチーフが刺せたら、グレーで枠飾りをし、いつものように表布と裏布を仕付け糸で合わせ、周囲をコの字とじにします。四隅のカドが綺麗に出やすいので、この方法が好きなのです。

今回は少し汚れがついてしまったので、おしゃれ着用洗剤で軽く手洗いとすすぎをし、半乾きでアイロンをかけました。

裏にピョンピョン飛び出していた糸端も、ちゃんとキワでカットしましたよ。水通しすると布が締まるから糸が落ち着き、その後でカットすることで抜けにくくなるらしいです。

 

刺し子の画像_枡ざしの花ふきん10

裏に出ていた糸端をカット

 

刺し子の画像_枡ざしの花ふきん11

糸がピョンピョンしてた裏面も、カットすればこんな感じ

 

刺し子の画像_枡ざしの花ふきん12

枡ざし、完成です

 

モチーフ、全部で30個ありました。
なかなか、根気がいりますね。笑

そして、モチーフについては、もう一考、二考、したくもあります。もっと、最適な刺し順があるかもしれないと。しつこい?笑

でも、苦労して考えて刺したモチーフは、愛おしいですね。特に、裏面はまだまだ改善の余地があるだけに、何度も見てしまうのです。

 

刺し子の画像_枡ざしの花ふきん13

モチーフの裏側

 

今回、つくづく思ったことがあります。

刺し子って、「今日はここまで」ってするのが本当に難しい。特に、数色の糸を組み合わせながら文様を完成させるときは、もうちょっと、もうちょっとと、先に進めたくなってしまう。

この感じ、編み物と似てるかも。昔の記憶ですが、もう一段、もう一段って、キリがつけられずに、ついつい夜更かししていました。模様編みとかアラン模様とかだと、もう大変。笑

先が、早く見たいんですよね。どうなっていくのか知りたくて、ワクワクするのです。

のめりこみやすい性格なのは、自覚しています。ワクワクするのも、いいことだとは思うのです。ただ…ちょっと反省もしております。他のこと、ぜーんぶ後回しにしちゃいがちなので!

そんな自省も含めて、いろいろ楽しく悩ませてもらった「枡ざしⅡ」。秩序の中に、柔らかな遊び心も感じる、素敵な文様でした。心和む時間をいただけたと思います。

この配色も気に入っていますが、例えば原色とかまだら染めとかで刺してみたら、どんな感じになるかな?また違った印象になるよね?なんて想像するのも楽しくて。

この文様、是非また刺してみたいです♪

 

 

刺し子の画像_枡ざしの花ふきん14

可愛らしさに和んだ枡ざし