色あわせ、糸あそび。

Sashiko brings a smile.

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初めてのこぎん刺しーキットで作るピンクッション

 

どこか北欧っぽさを感じる・・・
そんな表現でよく語られる「こぎん刺し」は、「菱刺し」や「庄内刺し子」と並ぶ日本3大刺し子の一つ。青森県の津軽地方に伝わる刺し子技法です。

粗い麻の布の縦糸を数えながら、織り糸の間を規則的に奇数の目で横に刺していくこぎん刺し。美しい幾何学模様が多くて、本当に素敵です。私もいつか経験してみたい、と思っていました。

そして、ついにトライすることができたのです。minneで可愛らしいピンクッションのキットを発見したときは、これだ!と思いました。キットなら、必要な材料が揃っていて、説明書も付いていますからね。

ビギナーにはピッタリのサイズ感ですし、柄も可愛く糸色も好み。今後、針仕事のときにこのピンクッションをそばに置いたら、見るたび楽しくなりそうです♡

 

 

 

こぎん刺しの画像_ピンクッション1

こぎん刺しのピンクッション




■準備段階から楽しい

minnneでお買い物をしたのは、初めてでした。ハンドメイド作品だけでなく、手作り用のキットもあるのですね。何か新しいことに挑戦しようかな、というときに、「お試し」ができるキットの存在はありがたいです♪

今回は「CHOCOLAT604'S GALLERY」さんで、購入させてもらいました。素敵な完成作品も、たくさん販売されています。

 

minne.com

 

届いたキットには、下書きのある生地と、こぎん糸、中綿、ウッドボウルが入っていました。すごく可愛くて、テンションが上がります。

それから図案と作り方の用紙もありました。ただ、こちら中級レベルということで、全くの初心者の私は、やはりネット検索でこぎん刺しの「最初の一歩」を教えてもらいました。

 

こぎん刺しの画像_ピンクッション2

021_02 キットの中身

 

また、針はセットに入っていなかったので、こちらもネット検索で手ごろなものを注文。こぎん針って、先がとがってなくて丸い。そして結構長いんですね。

やっぱり、普段馴染んでいる刺し子とは、技法も道具もかなり違います。それがまた新鮮で、面白い。へえぇと感嘆しながら、準備段階からしっかり楽しんでいる私でした(*^^*)

 

こぎん刺しの画像_ピンクッション1

こぎん針。普段使う刺しゅう針と並べて

今回はこちらを購入しました↓


ダルマ こぎん針 KOGIN NEEDLE 2本 01-8860


■花十字の格子模様

こぎん刺しは、中心から始めるのが基本のようです。なので、刺し方図案と見比べながら、円の中心(下書きは裏面)から刺していきました。後で反対方向も刺すので、糸を長めに残してのスタートです。

糸は6本どりのものが入っていたのですが、4本どりとの指定だったので、4本抜き出して使いました。

 

こぎん刺しの画像_ピンクッション4

刺し始めます。右側は裏面

 

織り糸を数えながら刺すって、目が疲れそうだなあと思っていたのですが、この布はかなり目が粗いようで(20count) 、小さな作品ということもあり、そんなに大変ではありませんでした。

というか、これ、本当に楽しい!
「花十字の格子模様」というそうですが、そのデザインの可愛らしさもあり、段が進むごとに幾何学模様ができていく喜びに、夢中になってしまいました。ほんと、時がたつのも忘れます。笑

 

こぎん刺しの画像_ピンクッション5

模様がでてくる。右側は裏面

 

■糸が足りない?

説明書では、円に沿って半分刺し終わったら、布を逆さまにして残り半分を刺していく、とのことでした。ところが、途中まで刺してふと、残りの糸がかなり少ないことに気づいたのです。

糸は、最初から一定の長さにカットしてありました。1本の糸が6本どりなので、2本で4本どりが3本できるわけですが(ややこしい)、なんだか心もとない。最初に2つに分けておくべきでした。それに、糸の長さと本数を、あらかじめ確認しておけば良かった…。

多分、私の糸始末の問題です。糸が短くなってきたら、段の端で、裏側から表に出ないところ2、3目を返し縫いして糸をカットする、という方法をとったのですが(ネット情報)、このカットを贅沢にやってしまったのでしょうね。

そもそも、こぎん針は長いので、糸にある程度の長さがあるうちに処理をしないとやりにくい。そういう意味では、糸処理の回数を少なくするために、もう少し糸が長めだったら良かったのかもしれない。糸処理のたびに、残り糸を捨てるわけですから。

もしかしたら、糸を無駄にしないやり方が他にあったのかもしれません。でも、例えば玉止めでは、粗い織り糸の間を抜けてしまうでしょうし・・・

思えば、フランス刺しゅうでも、刺し子でも、私はいつも糸処理でつまづいてきた気がします。でも、そこで学びを得てきたのですから、今回のつまづきも、決して無駄ではなかったと信じましょう!

さて、そして私はどうしたかというと、手持ちの刺しゅう糸(25番)の中に似た色がなかったかと、探してみました。すると、なんということでしょう!もう、同じ色としか思えない糸が見つかったのです!

遠い昔に買った糸でした。短大の卒業制作で必要だったため、たくさんの刺しゅう糸を買い揃えた若き日の私。ブルーだけでもかなりの種類があります。その中の1色が、まさに今回のこぎん糸と同じ色だったのです。何でもとっておくものですね。笑

太さも同じだと思います。ただ、少し艶がある。ほとんど気にならないのですけどね。それで、この刺しゅう糸を、円の端の方で使うようにしようと、残りのこぎん糸で先に円のなかほどを埋めました。

 

こぎん刺しの画像_ピンクッション6

びっくりするほど同じ色だった古いOLYMPUSの刺しゅう糸

 

こぎん刺しの画像_ピンクッション7

下2列が刺しゅう糸。ほとんど違いがわからない

 

■コロンと愛らしいフォルム

そうして、なんとか全部、刺し終わったのでした。やっぱり、この模様はとても可愛いと思います。

 

こぎん刺しの画像_ピンクッション8

刺し終わり(始めた部分の糸処理がまだですが)

 

次に、下書きの外側の円に沿って、ぐし縫い。手縫い糸で縫うのですが、あとでぐーっと絞るので、切れないように2本どりにします。布の四隅の角は余分なので、落としておきました。

 

こぎん刺しの画像_ピンクッション9

ぐし縫い。右側は表面

 

この後、中に綿を詰めて、糸を引き絞り、しっかり糸止めをします。

こぎん刺しの画像_ピンクッション10

中綿をギュッと詰めます

 

器となるウッドボウルの内側にボンドを塗り、クッションを接着させたら完成です。ボンドが乾くまで、1日ほどそっとしておきました。

 

こぎん刺しの画像_ピンクッション11

ボンドで接着して完成

 

お椀のようなウッドボウルに丸いクッションが乗っていて、そのコロンとした姿に思わず笑みがもれます。横から見ても、なんとも愛らしいフォルムです。

 

こぎん刺しの画像_ピンクッション12

飾っておきたくなるようなピンクッション

 

初めてのこぎん刺し。小さな作品だったので短時間で完成しました。終わってしまうのが残念で、もっと刺していたいと思ったほど、とても楽しい糸仕事でした。

糸が足りなくなったときは焦りましたが、糸処理についてもう少し調べて、また違う作品にも挑戦してみたいと思います。次もキットにするかどうかは、まだ楽しく考え中です(*^^*)

 

 

こぎん刺しの画像_ピンクッション13

可愛い幾何学模様のこぎん刺し